OBARA GROUPは足元の調整局面は押し目買い好機
溶接機器や平面研磨装置のOBARA GROUP <6877> の株価は、7月高値4770円から急反落して水準を切り下げ、一部の証券会社の投資判断引き下げも影響して9月8日の3435円まで調整した。ただし足元では3700円台に戻して調整一巡感を強めている。来期(15年9月期)も自動車関連を中心に国内外で設備投資需要は高水準であり、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。
自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、エレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする平面研磨装置関連事業を展開している。
今期(14年9月期)の連結業績見通しについては、前回予想(3月27日に増額修正)を据え置いて売上高が前期比15.3%増の445億円、営業利益が同23.4%増の77億50百万円、経常利益が同11.0%増の81億50百万円、純利益が同12.1%増の51億50百万円としている。
セグメント別売上高の計画は、溶接機器関連事業が同20.5%増の315億円、平面研磨装置関連事業が同4.3%増の130億円としている。溶接機器関連事業は国内外で自動車関連業界向けが好調であり、平面研磨装置関連事業はエレクトロニクス関連業界向けが回復傾向を強めている。想定為替レートは1米ドル=102円としている。
通期の会社見通しを据え置いているが、第3四半期累計(10月~6月)は前年同期比32.1%増収、同57.3%営業増益、同33.7%経常増益、同30.3%最終増益で、通期見通しに対する進捗率は売上高が82.4%、営業利益が94.2%、経常利益が93.0%、純利益が94.9%と高水準である。通期業績は再増額が濃厚だろう。来期(15年9月期)についても、国内外で自動車関連を中心に設備投資需要は高水準推移が予想され、好業績が期待される。円安進行も追い風だ。
配当予想については8月25日に増額修正を発表した。前回予想に対して期末30円を増額して年間70円(第2四半期末普通配当20円、期末50円=普通配当40円+記念配当10円)とした。前期の年間50円(第2四半期末普通配当10円、期末40円=普通配当30円+記念配当10円)との比較では20円増配となる。
なお9月2日に立会外分売を発表し、9月12日に実施した。分売株数は6万株、分売値段は3654円だった。
株価の動きを見ると、7月30日の高値4770円から急反落して水準を切り下げた。8月19日の3615円から一旦反発したが、一部の証券会社の投資判断引き下げなどで再び反落し、9月8日の3435円まで調整した。ただし足元では3700円台に戻して調整一巡感を強めている。
9月18日の終値3715円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS265円12銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間70円で算出)は1.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は2.3倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線が戻りを押さえる形となったが、週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返しの動きを強めている。足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
溶接機器や平面研磨装置のOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は、7月高値4770円から急反落して水準を切り下げ、一部の証券会社の投資判断引き下げも影響して9月8日の3435円まで調整した。
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2014-09-19 09:15