円安は日本経済に良い、悪い?=為替王
Q: どんどん円安が進んでいます。これって日本経済にとって良いことですか、悪いことですか?
A: 円安にはプラスの面と、マイナスの面があります。
Q: 円安のプラスの面は何ですか?
A: 日本は輸出企業が多く、円安になれば利益が増える傾向にあります。
Q: そもそもなぜ、円安だと利益が増えるのですか?
A: 日本製品を海外に輸出して1万ドルで販売しているとします。1ドル=100円のとき売上金1万ドルを日本円に換算しますと100万円です。他の条件は変わらなくても、為替レートが1ドル=150円へと円安(ドル高)になれば、それだけで売上は150万円にアップします。
Q: 円安のマイナスの面は何ですか?
A: 輸入品が値上がりする傾向が強まります。今年は消費税増税などの影響で物価が上昇していますが、急速な円安は企業努力では吸収し切れずに、さらなる物価上昇につながる懸念もあります。
Q: プラスの面とマイナスの面のどちらが大きいですか?
A: 円安にともなって日本株が上昇していることからも分かりますように、日本経済全体にとってはプラスの面が大きいと見られています。しかしながら、昔ほど大きなプラス効果は見込めないとの見方が増えています。
Q: なぜ昔よりプラス効果が小さいのですか?
A: 2012年までは「歴史的な円高」でした。円高のリスクを軽減するために、工場を海外へ移転した企業も多いです。日本経済全体が円高の悪影響を受けにくくなったということは、逆にいえば、円安のメリットも昔より小さくなっていると考えられます。(執筆者:為替王)
Q: どんどん円安が進んでいます。これって日本経済にとって良いことですか、悪いことですか?A: 円安にはプラスの面と、マイナスの面があります。
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2014-09-19 16:30