ハイブリッド車だけではなかった! トヨタが粛々と進める技術開発=中国メディア

 中国メディア・新華網は19日、「トヨタは中国で何をしているのか」という記事を掲載した。  記事は、「トヨタにはHV技術しかない」、「トヨタの既存技術はすでに時代遅れだ」、「コストダウンのためにトヨタは古い技術を使っている」、「ターボブースト、デュアルクラッチこそが最先端だ」といった声が中国国内の消費者からあがるなか、「トヨタはどう考えているのか。近年、トヨタは技術面で何をしているのか」としたうえで、トヨタの取り組みについて紹介した。  まず、中国市場でのニーズを満たすべく、トヨタは小型車のためにNRエンジン(水冷直列4気筒ガソリンエンジンのトヨタ系列名)を開発し、その目標が同一クラスにおける超低燃費、動力性能向上にあることを紹介。温度の均一化、ボディの変形抑制、摩擦損失の低減などによって、クラス最高の圧縮比とより強い動力出力を実現し、燃費も10%の改善を果たしたと解説した。  また、中国専用に設計、生産する同社3代目のCVT変速機であるS-CVTについても言及。新開発のトルクコンバーターにより、車両スタート時の振動を軽減して伝動効率を70%から95%にまで高めることで燃料消費を抑えるとした。また、低圧と高圧2つの排出口を持つ同軸ポンプを採用したことで、ポンプによるエネルギーロスを30%軽減したと解説した。  記事は最後に、トヨタが「全方位的」な環境戦略において、ハイブリッド車という「核心的技術」のみならず、従来の動力システムにおいてもたゆまぬ研究開発や改良を行っていると論じた。そして、「トヨタは中国市場の使用環境や消費者の習慣を鑑み、最高効率のエンジンと変速機の提供を通じて、中国の消費者から期待や評価を得られることを望んでいるのである」と結論付けた。(編集担当:今関忠馬)(写真は新華網の19日付報道の画面キャプチャ)
中国メディア・新華網は19日、「トヨタは中国で何をしているのか」という記事を掲載した。(写真は新華網の19日付報道の画面キャプチャ)
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2014-09-19 18:00