中国の自動車市場 新たな競争は「アフターサービス」=中国メディア

中国メディア・中国新聞網は20日、中国自動車技術研究センターの関係者が「アフターサービスが、中国自動車市場における新たな利益競争のポイントとなる」と語ったことを報じた。
これは、同センター自動車技術情報研究所のチーフエンジニア、黄永和氏が20日に広西チワン族自治区で開かれた中国・アセアン自動車産業協力フォーラムで語ったもの。
黄氏は、現在中国の自動車ディーラーは、利益の80%以上を新車販売から得ている状況であり、レンタカー、中古車、修理保守、保険などといったアフターサービスによる利益の割合が欧米に比べて低いことを紹介した。
自動車産業が成熟するのに伴い、中国における自動車製造販売による利益はすでに下降し始めているとともに、アフターサービス市場の大きなビジネスチャンスが顕在化してきた。すでに中国国内でシェアを獲得している外国企業は、利益を獲得するためにアフターサービス市場に力を入れ始めているという。
BMWの大中華地域責任者は「高級車市場において、販売ともにアフターサービスの質でリードし続けなければならない」とコメントした。
中国国際貿易促進委員会が発表した「2013-2017中国自動車アフターサービス市場青書」によると、2015年には中国の自動車アフターサービス市場規模は7000億人民元(約12兆3000億円)に達し、世界最大の市場となるほか、今後10-15年は毎年2ケタの成長率を示すという。
中国政府もアフターサービス市場への重視を開始。交通運輸部など10部門は連名で「自動車メンテナンス業のモデルチェンジ、サービス品質向上促進にかんする指導意見」を発表、初めてアフターサービス市場の概念を提起してその重要性を明確に示した。(編集担当;今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・中国新聞網は20日、中国自動車技術研究センターの関係者が「アフターサービスが、中国自動車市場における新たな利益競争のポイントとなる」と語ったことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-09-21 15:45