【どう見るこの相場】22日の151円安は単なる調整か、それとも「期待外れの日本」売りか
週明け22日の日経平均は151円安の1万6170円と反落した。前週末2日間だけでも木曜日179円高、金曜日253円高と急伸していたので、この程度の調整は当然と受け止める向きは多い。
とは言っても下げのきっかけはあったはず。(1)1ドル・109円台だった円相場が108円台へ円高となった、(2)21日閉幕のG20で日本の景気が「期待外れ」と酷評された、ことがあるのではなかろうか。
円相場も、あっという間に1ドル・105円から109円台へドル高・円安が進んだ。円安自体のピッチが速いことはある。基調はドル高・円安であったとしてもドルに対し利食い売りの出ることは十分予想される水準である。
一方、G20での日本経済に対する厳しい見方は、マーケットしては無視できないところだろう。期待外れという酷評は、4~6月のGDP(マイナス7.1%)をここまで悪くしたのは政策のミスということを意味しているはずである。
さらに、日本が消費税10%を予定していることから、海外、とくにアメリカから、「消費税10%後の経済対策」ではなく、「10%前に直ちに対策をする必要がある」と指摘しているのではなかろうか。
日本の政府、日銀は消費税10%引上げ後の景気悪化を見た上で景気対策をやりたいようにもみえる。しかし、4~6月期に続いて7~9月期のGDPも芳しくない見通しにある。このまま、景気が落ちるのを静観していては、とても世界に公約した消費税10%実施は難しいだろう。
22日の日経平均の下げが、単に上げピッチの速かったことに対する調整ならいいのだが。もしも、景気対策の静観・無策を見越して下げているとしたら、この程度の下げでは済まない心配もある。
消費税10%引上げ見送りか、あるいは積極的な景気対策を打って公約通り実施するか。マーケットは政府、日銀の動きを見守っている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
週明け22日の日経平均は151円安の1万6170円と反落した。前週末2日間だけでも木曜日179円高、金曜日253円高と急伸していたので、この程度の調整は当然と受け止める向きは多い。
economic
2014-09-22 14:30