インド高速鉄道の「受注競争」 先制していた日本が劣勢に=中国メディア

中国メディア・環球時報は22日、インドの高速鉄道受注を目指して日本と中国が激しく争うなか、日本が先制こそしたものの劣勢に立たされているとの分析が出たことを報じた。
記事は、中国首脳が先日インドを訪問し、高速鉄道プロジェクトのフィジビリティスタディ(計画の実現可能性の事前調査など)の協力、インドの都市間を結ぶ既存鉄道のスピードアップなどを盛り込んだインド国内鉄道の“現代化の協力”で一致したとするインドメディアの報道を紹介。
その一方で、別のインドメディアが「日本の国際協力が主導するアフマダーバード―ムンバイ間高速鉄道のフィジビリティスタディが開始し、来年中に建設案が提出される見込みだ」と報じたことを伝えた。
そのうえで、インド初の高速鉄道とされる同路線プロジェクトにおいて日本が中国よりも先に行動してリードを奪ったものの、日本メディアからは「廉価重視のインド商文化により、価格面で新幹線が劣勢に立たされている」と評したとした。
インドメディアの「インディアンタイムス」は21日、中国の関係当局が昨年5月よりインド国内既存鉄道のスピードアップ、近代的な駅の建設などについてインド側と協議を行ってきたことを伝えるとともに、中国には自国内での数万キロに及ぶ鉄道建設や旧路線の改修といった経験があるうえ、日本などより価格も安いと解説した。
また、ザ・タイムズ・オブ・インディアは「中国は高速鉄道建設プロジェクトにおいて、現地の鉄道関係人材育成を重視し、インド国内に鉄道専門の高等教育機関を設置する予定である」と報じた。(編集担当:今関忠馬)(写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディア・環球時報は22日、インドの高速鉄道受注を目指して日本と中国が激しく争うなか、日本が先制こそしたものの劣勢に立たされているとの分析が出たことを報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供)
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2014-09-22 18:15