フランスベッドHDは8月直近安値から切り返してボックス上放れの動き

  介護・福祉関連のフランスベッドホールディングス <7840> の株価は、8月8日と11日の直近安値181円から9月9日の193円まで切り返し、その後も190円近辺で推移して180円~190円近辺のボックスレンジから上放れの動きを強めている。調整が一巡して介護関連事業の成長性を再評価する動きのようだ。出直り展開だろう。   メディカルサービス事業(介護・福祉関連用具のレンタル・販売、介護予防の通所介護施設「悠々いきいき倶楽部」運営など)、インテリア健康事業(家庭用高級ベッド、医療・介護用ベッド、リハビリ商品など)、その他事業(日用品雑貨販売など)を展開している。   成長分野のシニア・シルバービジネスに経営資源をシフトして、医療・介護用電動リクライニングベッド・マットレス、高齢者向け「リハテック」ブランドの電動アシスト三輪自転車やハンドル型電動三輪車いす、座いす型リフトアップチェア、在宅・病院・福祉施設向け「見守りケアシステム」など、独自の新商品・新サービス投入を強化して介護・福祉用具レンタル市場でのシェア拡大戦略を推進している。さらに新規販売チャネル開拓で病院・施設向け取引も拡大している。   今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(5月15日公表)を据え置いて売上高が前期比0.1%増の550億円、営業利益が同3.5%減の27億円、経常利益が同3.0%減の27億円、純利益が同0.2%増の14億円、配当予想が記念配当50銭を落として前期比50銭減配の年間4円50銭(第2四半期末2円25銭、期末2円25銭)としている。   セグメント別の計画は、メディカルサービス事業の売上高が同3.1%増の303億円、営業利益(全社費用等調整前)が同5.6%増の22億円、インテリア健康事業の売上高が同3.1%減の210億円、営業利益が同38.0%減の4億50百万円、その他事業の売上高が同3.4%減の37億円、営業利益が30百万円(前期は32百万円の赤字)としている。   メディカルサービス事業は介護レンタルのシェア拡大や病院・施設向け物件取引の拡大などで増収増益見通しだ。インテリア健康事業は消費増税の影響を考慮して減収減益見通しとしている。ただし高機能・高付加価値商品投入による販売単価上昇が期待され、高齢者向け「リハテック」ブランド商品の家具店売り場拡大や直営店展開も寄与する。   第1四半期(4月~6月)は消費増税前駆け込み需要の反動影響で前年同期比2.2%減収、同20.2%営業減益、同19.5%経常減益、同24.0%最終減益となり、通期見通しに対する進捗率は売上高が22.5%、営業利益が19.1%、経常利益が19.0%、純利益が18.4%とやや低水準だったが、介護市場の拡大も背景として通期ベースでは挽回が期待される。   株価の動きを見ると、8月8日と11日の直近安値181円から9月9日の193円まで切り返した。その後も190円近辺で推移して安値圏180円~190円近辺のボックス展開から上放れの動きを強めている。調整が一巡して介護関連事業の成長性を再評価する動きのようだ。   9月22日の終値191円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6円53銭で算出)は29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間4円50銭で算出)は2.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS165円85銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。180円近辺の下値支持線を確認した形であり、ボックスレンジから上放れて出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
介護・福祉関連のフランスベッドホールディングス<7840>(東1)の株価は、8月8日と11日の直近安値181円から9月9日の193円まで切り返し・・・。
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2014-09-24 09:15