モブキャストは新作ゲーム事前登録開始も好感して下値切り上げ

  スポーツ分野に特化したゲーム開発・配信のモブキャスト <3664> (東マ)の株価は、800円~1100円近辺でボックス展開だったが、足元では900円近辺から反発して下値を切り上げる形だ。9月18日にはネイティブゲームアプリ「ドラゴン★スピンZ」の事前登録開始を好感して1085円まで上伸した。1100円近辺のフシを突破すれば強基調に転換して上げ足を加速しそうだ。   プロ野球ゲーム「モバプロ」やサッカーゲーム「モバサカ」など、スポーツ分野に特化したモバイルスポーツメディア「mobcast」運営とゲーム開発・配信を展開している。経営資源をモバイルエンターテインメント事業に集中する方針を掲げ、14年2月に子会社モブキャストグローバルのPCオンラインゲーム事業を譲渡し、14年4月にはモブキャストグローバルを当社に吸収合併した。   自社ゲーム開発を強化するとともに、プラットフォームを開放して外部ディベロッパー製のゲーム配信と海外展開も強化している。13年4月には韓国でも「mobcast」をオープンして「モバサカ」の配信を開始した。13年8月には世界有数のモバイルゲームディストリビューターであるブースターメディア(オランダ)と業務提携、13年12月には韓国のモバイルゲーム大手COM2USと業務提携した。また14年6月には、チームバトルゲームに定評のあるgumiと共同開発したリアルタイムサッカーバトル「チェインイレブン ワールドクランサッカー」のiOSネイティブアプリ版の配信を開始した。   9月17日には、スマートフォン向けネイティブゲームアプリ「ドラゴン★スピンZ」の事前登録開始を発表した。リールをスピンさせて冒険を進める今までにない新感覚のスピンバトルゲームとしている。   今期(14年12月期)の連結業績見通しは前回予想(2月7日公表)を据え置いて、売上高が前期比2.3%増の53億円、営業利益が1億円(前期は4億45百万円の赤字)、経常利益が1億円(同4億04百万円の赤字)、純利益が1億円(同6億57百万円の赤字)の黒字化としている。   既存タイトルの再成長、14年6月スタートの携帯合戦シミュレーションゲーム「モバノブ」の好調、新作リリース、パートナーゲーム大型タイトルの追加、年末商戦を狙った大規模プロモーション、海外ライセンス販売強化、広告宣伝費コントロール強化などで営業損益が大幅に改善する見込みだ。ネイティブアプリゲームについては第3四半期(7月~9月)以降の投入で3タイトルを開発中としている。   第2四半期累計(1月~6月)はPC事業の売却で前年同期比21.8%減収だったが、広告宣伝費のコントロール効果などが寄与して同3.5倍営業増益、同4.0倍経常増益となり、純利益は黒字化した。そして営業利益、経常利益、純利益は通期会社見通しを大幅に超過達成している。市場環境の変化が激しいとして通期会社見通しを据え置いているが、営業損益の底打ちを確認した形であり通期増額の可能性が高いだろう。   株価の動きを見ると、6月の戻り高値1200円から反落し、概ね800円~1100円近辺でボックス展開となったが、足元では900円近辺から反発して下値を切り上げる形となり、1100円近辺のフシ突破の動きを強めている。9月18日にはネイティブゲームアプリ「ドラゴン★スピンZ」の事前登録開始を好感して1085円まで上伸した。   9月22日の終値1007円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS7円20銭で算出)は140倍近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS131円96銭で算出)は7.6倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。1100円近辺のフシを突破すれば強基調に転換して上げ足が加速しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
スポーツ分野に特化したゲーム開発・配信のモブキャスト<3664>(東マ)の株価は、800円~1100円近辺でボックス展開だったが、足元では900円近辺から反発して下値を切り上げる形だ。
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2014-09-24 09:15