中国経済の成長率低下 「要因は外部環境」と有識者見解=中国メディア

 世界銀行の前チーフエコノミストである林毅夫氏は19日、北京大学国家発展研究院が行ったフォーラムで「中国経済の“成長率減速”は中国内部の問題ではなく、外部環境によるもの」と発言した。新華社が19日付で報じた。  記事は林毅夫氏が同フォーラムにおいて、「中国は経済モデルを転換させようとしている開発途上国である以上、構造上の問題を抱えていることは間違いない」と認める発言をしたと紹介する一方で、2010年第1四半期から18期連続で成長率が低下しているのは「外部環境のせいだ」と述べたと伝えた。  さらに林毅夫氏がブラジルを例に挙げ、2010年に7.5%の成長率だったものが13年にはわずか2.2%まで減速したと指摘。さらにインドや韓国、シンガポールも同様にここ数年は成長率が減速しているとし、「中国の経済成長率が低下しているのは内部要因が理由とは言い切れない」と主張したことを紹介した。  続けて、中国が今年の成長率目標である7.5%を達成することができるかという点について、林毅夫氏が「産業の高度化やインフラ、環境保護面における投資を活用すれば可能」との見方を示したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
世界銀行の前チーフエコノミストである林毅夫氏は19日、北京大学国家発展研究院が行ったフォーラムで「中国経済の成長率が減速しているのは中国内部の問題ではなく、外部環境によるもの」と発言した。新華社が19日付で報じた。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic
2014-09-24 09:45