スターバックス続急伸、米社の完全子会社化でＴＯＢ価格にサヤ寄せ

　スターバックス　コーヒー　ジャパン <2712> が続急伸。寄り付き直後に６５円高（４．７％高）の１４６４円まで買われ、年初来高値を更新している。 　米国スターバックス・コーポレーションがスターバックスの未保有株をＴＯＢ（公開買い付け）にて取得し、完全子会社化すると２４日朝に発表。株価はＴＯＢ価格にサヤ寄せしている。 　米スターバックス社は日本法人を通してスターバックス株を３９．５２％保有しているが、同じく３９．５２％を保有するサザビーリーグから保有株をＴＯＢで買収。その後に、他の投資家が保有する残りの２０．９６％も１株１４６５円で取得する。買収金額は合計で約１０００億円という。 　個人投資家などに対するＴＯＢ価格１４６５円は、２２日終値に対して４．７％のプレミアム、過去３カ月の平均株価１２２７円に対しては１９．４％のプレミアムとなる。ＴＯＢ成立後、スターバックスは上場廃止となる見通し。 　また、これに伴い、今３月期末に予定していた期末一括配当（１５円）の取り止めと、株主優待制度の廃止についても発表している。（編集担当：片岡利文）