経済効果は中国人だのみ？　韓国人すら「興味薄」のアジア大会＝中国メディア

　１９日、韓国の仁川で開幕した第１７回アジア競技大会について、中国メディアの環球網はこのほど、韓国人の８割以上がアジア競技大会に興味を示していないとし、韓国国民から「これだけ経済が落ち込んでいるなかで大規模な大会を開催し、われわれに何の見返りがあるのか」と不満の声があがっていると伝えた。 　記事は、韓国の２０１４年第２四半期における前月比ベースでの経済成長率が２０１２年第３四半期以来、最低のペースに落ち込んだとし、「韓国は２００８年の金融危機から完全に抜け出せていない」と紹介。さらに韓国政府は１４年通年の成長率予想を４．１％から３．７％に引き下げたと伝えた。 　続けて、仁川アジア競技大会の予算は前回大会の広州アジア競技大会のわずか８分の１しかないとし、１７日に行われた開幕式のリハーサルは「観客がほとんどいなかった」と指摘。さらに、主催者側はリハーサルでも観客を集める努力を行うのが慣例だと指摘したほか、メディア関係者向けの食事も広州アジア競技大会の時よりも高価であるうえ、質素だと指摘した。 　韓国国内でも関心が集まらない仁川アジア競技大会に対し、主催者側は「中国人観光客」による経済効果に期待を集めているとし、韓国の亜洲経済の報道を引用したうえで「大会期間中、１０万人の中国人が仁川を訪れると見込まれている」と紹介。 　続けて、中国の大型連休である国慶節（建国記念日）と大会期間が重なることから、仁川の商業施設や空港では、すでに中国人観光客の消費を取り込むことを目的としたさまざまなキャンペーンが行われていると伝えた。（編集担当：村山健二）（写真はイメージ。「ＣＮＳＰＨＯＴＯ」提供）