アールシーコアは下値切り上げ、煮詰まり感強めてモミ合い上放れのタイミング
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア <7837> (JQS)の株価は、概ね1050円~1100円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いている。ただし消費増税の影響を織り込んで徐々に下値を切り上げている。高配当利回りも支援材料であり、煮詰まり感を強めてモミ合い上放れのタイミングだろう。
ログハウスのオリジナルブランド「BESS」の販売(国内直販部門と販社部門、および連結子会社のBP社)、カントリーログハウスなどキット部材の製造販売(北米部門)を展開し、東京・代官山の「BESSスクエア」と神奈川県の「BESS藤沢展示場」の直営展示場2拠点も運営している。ブランド知名度深耕効果で前期(14年3月期)の全国BESS展示場への新規来場者数は前々期比14.8%増の2万6567件と増加基調だ。
今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(5月15日公表)を据え置いて、売上高が前期比5.1%増の127億円、営業利益が同66.6%減の3億円、経常利益が同67.0%減の3億円、純利益が同68.8%減の1億80百万円、契約棟数が同8.7%増の1100棟、契約高が同2.7%増の119億90百万円、配当予想が同2円増配の年間42円(第2四半期末20円、期末22円)としている。
消費増税前駆け込み需要の反動減の影響を受けるが、高水準の期首契約残高(前期期首比11.9%増の67億33百万円)の消化で増収見通しだ。利益面では資材価格上昇や職人不足に伴う原価上昇に加えて、商品競争力の強化、BESSの営業スタイル再徹底、拠点の拡充など、中期成長に向けた戦略費の集中投下で減益見込みとしている。
なお第1四半期(4月~6月)は前年同期比6.7%増収、同1.2%営業増益、同0.5%経常減益、同1.3%最終増益で、通期見通しに対する進捗率は売上高が22.1%、営業利益が38.0%、経常利益が37.7%、純利益が38.9%だった。利益の進捗率が高水準だが、第2四半期(7月~9月)以降に戦略費を投下するとして通期見通しを据え置いている。
中期経営計画では、目標数値として17年3月期の契約棟数1900棟、売上高180億円、営業利益率8%、ROE18%を掲げ、重点戦略としてBESSブランドの深耕、営業拠点と営業員の拡充、展示場50拠点展開などを推進している。自然派志向の高まりも追い風として全国BESS展示場への新規来場者数は増加基調であり、消費増税の影響で一時的な反動があっても、ブランド知名度深耕効果、新規拠点開設効果、新モデル投入効果、高付加価値化効果などで中期的に収益拡大が期待される。
株価の動きを見ると、5月安値930円から6月26日1119円まで切り返した後は上値が重くなり、8月以降は概ね1050円~1100円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いている。ただし徐々に下値を切り上げている。消費増税の影響は織り込み済みだろう。
9月24日の終値1090円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS41円53銭で算出)は26~27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円で算出)は3.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS921円87銭で算出)は1.2倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復し、13週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げている。高配当利回りも支援材料であり、煮詰まり感を強めてモミ合い上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア<7837>(JQS)の株価は、概ね1050円~1100円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いている。
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2014-09-25 09:15