「期限切れ肉問題」の上海福喜 再開のメド立たず、従業員340人解雇 ネット上には「同情の余地なし」の声も=中国メディア

中国メディア・第一財経日報は22日、期限切れの食肉製品をファストフード店などに卸していたことが問題となった上海福喜食品について、親会社の米OSIが従業員340人の解雇を発表したことを中国版ツイッター・微博で報じた。
解雇の対象となったのは、上海福喜が直接雇用した226人に外部からの契約労働者114人を合わせた340人。解雇の理由は、不祥事により生産再開のメドが立たないためとのことだ。
このニュースに対して、中国のネットユーザーからは「こんな不良企業からは直接営業許可を取り上げてしまえ」、「不良企業や悪事を働いた従業員に同情の余地はない」、「まだ生産再開するつもりなのか。もう出て行ってくれ」などといった、上海福喜やOSIに対する批判的なコメントが続出した。
また、複数のユーザーが解雇された従業員も被害者であるとの見解を示した。あるユーザーは「中国の消費者を傷つけ、中国の従業員を傷つけ、一部の国内幹部が捕まっただけで米国側は何もなし」と怒りをぶつけ、「過ちを犯したのは幹部。仕事を失うのは末端社員」と嘆いた。
会社ぐるみで偽装を行い、率先して「会社の方針」に従った従業員がいる一方で、日々まじめに働いていた従業員は多くいたに違いない。彼らの職を奪ったという点でも、上海福喜が犯した罪は大きい。今後、解雇される従業員の補償問題も起きるだろう。
企業は、顧客や消費者だけではなく、従業員の利益や権利も背負ったうえで利益や成長が求められているということを忘れてはならない。(編集担当:近間由保)(写真は「CNSPHOTO」提供、7月21日撮影)
中国メディア・第一財経日報は22日、期限切れの食肉製品をファストフード店などに卸していたことが問題となった上海福喜食品について、親会社の米OSIが従業員340人の解雇を発表したことを中国版ツイッター・微博で報じた。
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2014-09-25 18:00