【本日注目の通貨ペア】ユーロ/ドル:1.2750ドルのサポートは
ユーロ/ドルは、昨日の欧州市場で1.28ドルの節目を下抜けて、本日の東京市場では1.2750ドル付近まで下値を切り下げている。この水準は、昨年3-7月に強力なサポートとして機能した重要なポイントであり、これを明確に下抜けるようだと一段と先安感が広がる可能性がある。米国経済が比較的順調な回復を示している一方で、ユーロ圏の経済指標に弱めの結果が目立つなど、米・欧の景況感格差は鮮明だ。
また、金融政策の方向感も、米国が利上げを視野に入れているのに対し、ユーロ圏は量的緩和導入への観測が高まりつつあるなどコントラストが際立っている。つまり、ユーロ安・ドル高のロジックに疑念を挟む余地が少なく、市場参加者が下落シナリオを素直に受け入れやすいという訳だ。
ただし、多くの参加者のポジションがユーロ売り持ちに傾いているだけに、きっかけ次第では買戻しが活発化する事も考えられる。シカゴ通貨先物市場のデータによれば、ユーロ売り(ショート)ポジションは、債務危機によるユーロ売りがピークにあった2012年6月の25万枚に迫る22万枚前後まで増加している。月末・四半期末のスポット応答日を明日に控えて、米経済指標の下ブレや地区連銀総裁(FOMCメンバー)のハト派発言がショートカバーのきっかけとなっても不思議ではない。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドルは、昨日の欧州市場で1.28ドルの節目を下抜けて、本日の東京市場では1.2750ドル付近まで下値を切り下げている。この水準は、昨年3-7月に強力なサポートとして機能した重要なポイントであり、これを明確に下抜けるようだと一段と先安感が広がる可能性がある。
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2014-09-25 18:15