フライトHDは8月安値に接近して調整のほぼ最終局面、反発のタイミング

  システム開発や電子決済ソリューションのフライトホールディングス <3753> (東マ)の株価は、8月13日の年初来安値870円から8月21日の1187円まで切り返したが、再び水準を切り下げて9月25日には902円まで調整した。ただし8月安値に接近して調整のほぼ最終局面のようだ。収益改善基調を評価して反発のタイミングだろう。   フライトシステムコンサルティング(旧)が13年10月、持株会社に移行してフライトホールディングスに商号変更した。事業承継した子会社フライトシステムコンサルティング(新)が、システム開発などのコンサルティング&ソリューション(C&S)事業、電子決済ソリューションなどのサービス事業を展開している。   電子決済ソリューションの分野では、スマートデバイス決済専用マルチ電子決済端末「インクレディスト」およびスマートデバイス決済専用アプリケーション「ペイメント・マスター」の展開を強化している。専用アプリ「ペイメント・マスター」は10年9月に提供開始した国内初のBtoB向け決済ソリューションであり、特許出願中の機能も含めて大企業での管理に必要な機能を数多く搭載している。   9月18日には、フォウカス(東京都新宿区)と子会社フライトシステムコンサルティングが、スマートデバイスを用いたモバイルPOS決済システムで協業すると発表した。フォウカスのスマートデバイスを用いたPOSレジ&オーダーエントリーシステム「ポス・キューブ」と、フライトシステムコンサルティングの「ペイメント・マスター」や「インクレディスト」の連携により、モバイルPOS決済システムを拡販する。   今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(5月19日公表)を据え置いて、売上高が前期比9.9%増の21億円、営業利益が同11.6%増の2億円、経常利益が同8.6%増の1億80百万円、純利益が同7.8%増の1億64百万円としている。   C&S事業では法人向けソリューションの提案を強化し、マイナンバー制関連など下期から稼動の案件に対応する。サービス事業では電子決済ソリューション(マルチ電子決済端末「インクレディスト」および決済専用アプリ「ペイメント・マスター」)の拡販、前期に納品した大型案件の継続受注および保守対応を推進する。   第1四半期(4月~6月)は7百万円の営業赤字だったが、前年同期のフライトシステムコンサルティングの実績との比較で見ると6.2%増収となり、営業利益、経常利益、純利益とも赤字幅が縮小して収益は改善基調である。さらに下期(10月~3月)は「ペイメント・マスター」で他社ハードウェア向けライセンス供給拡大や、大手流通向けIC付きクレジットカード決済対応ソリューションの大型商談が寄与する見込みだ。通期ベースでは好業績が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、8月13日の年初来安値870円から急反発して8月21日の1187円まで切り返したが、その後は反落して再び水準を切り下げた。9月25日には902円まで調整した。ただし8月安値に接近して調整のほぼ最終局面だろう。   9月25日の終値909円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円34銭で算出)は52倍近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS59円06銭で算出)は15倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、8月安値870円に接近して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム開発や電子決済ソリューションのフライトホールディングス<3753>(東マ)の株価は、8月13日の年初来安値870円から8月21日の1187円まで切り返したが、再び水準を切り下げて9月25日には902円まで調整した。
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2014-09-26 09:00