中国人のクルマ選び ブランドよりも安全性と品質=中国メディア

中国メディアの毎経網は25日、米国のコンサルティングファームであるボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が中国の自動車市場におけるブランドロイヤリティについて調査を行ったことを伝え、中国の自動車オーナーの75%が自動車の買い替え時に現在所有しているメーカー・ブランドとは別の自動車に乗り換えると回答したことがわかったと伝えた。
記事は、中国人の自動車に対するブランドロイヤリティは世界の主要な自動車市場でもっとも低かったことを紹介。現在の中国国内に存在する自動車台数から計算した場合、将来的には9000万人が自動車の買い替え時に別のメーカー・ブランドの自動車を購入することになると伝え、まさに「ブランド大移動」だと論じた。
さらに、中国メーカーに対するブランドロイヤリティは特に低かったと紹介し、中国メーカーの自動車を所有しているオーナーのうち85%が買い替え時に別メーカー・ブランドの自動車を購入すると回答したと紹介。現在所有する自動車とは別メーカーであっても、引き続き中国メーカーの自動車を選ぶと回答したオーナーはわずか30%だったと指摘した。
続けて、BCGは「中国メーカーのブランドロイヤリティ指数は17%」と結論づけたことを紹介し、「中国メーカーの自動車は長期的に自動車初心者の入門車とされてきたため、乗り換え時のリピーターを獲得できていない」との分析があると紹介した。
さらに、中国人の自動車に対するブランドロイヤリティは世界の主要な自動車市場のうち最低だったとする一方、中国市場では自動車のグレードが上がるに従ってブランドロイヤリティも上昇する傾向にあったと紹介した。
また調査の結果、中国人が自動車を選ぶうえでもっとも重視する点は安全性と品質であることが分かったとし、約60%の中国人が安全性と品質を重視すると回答したことを紹介。記事は「品質と安全性を向上させることが消費者から選ばれるブランドになるための鍵だ」とし、新規客を獲得するコストが既存客を繋ぎ留めておくコストよりも高いことを考えれば、中国では安全性と品質を向上させることがもっともコストパフォーマンスが高い投資と言えると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの毎経網は25日、米国のコンサルティングファームであるボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が中国の自動車市場におけるブランドロイヤリティについて調査を行ったことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-09-26 09:30