【今週の注目銘柄】東京ドーム、巨人優勝で一気に水準訂正も
東京ドーム <9681> の今1月期業績予想は、売上高が前期比5.5%減の790億円、営業利益は同19.0%減の95億円と減収・営業減益を計画している。
この要因としては、音楽イベントの減少を見込んでいることや、前期に開催されたプロ野球のクライマックスシリーズ・日本シリーズの開催を計画に織り込んでいないことなどが挙げられる。
ただし、上記は9月4日の業績修正後の計画であり、期初予想と比較すると、売上高を2億円減額しながら、営業利益は6億円上積みしている。コンサートの開催日数が計画を下回ったものの、プロ野球の好調な開催状況や、コストの減少などが修正要因となっており、修正前と比較し利益率が大幅改善している。
一方、今後の業績動向を見通すと、プロ野球において26日に読売ジャイアンツがセリーグで優勝。東京ドームでのクライマックスシリーズの試合開催が決定したほか、同チームの戦力を考えれば、日本シリーズ出場の可能性も高く、開催日程によっては減収分を取り戻す売上増も見込まれる。
東京ドームの株価は3月以降、450―550円付近でのもみ合いが続いており、業績低迷を反映した水準となっている。今後は業績回復が明確になれば、株価も前期並みの600―800円の価格帯に戻る可能性があり、1月期末に向けて大幅な水準訂正が期待できそうだ。(編集担当:片岡利文)
東京ドームの今1月期業績予想は、売上高が前期比5.5%減の790億円、営業利益は同19.0%減の95億円と減収・営業減益を計画している。
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2014-09-28 10:00