iPhone6の通信速度、主要75駅で東名阪ともにKDDI(au)優位

2014年9月19日に発売されたばかりのiPhone6を使った3キャリアの通信速度比較が明らかになった。その結果、東名阪の主要駅でKDDI(au)が、iPhone6でのダウンロード速度がもっとも速いことがわかった。iPhoneなどのスマートフォンは、通勤通学など移動時の使用頻度が高く、主要駅での通信速度は大きなポイントになる。調査はマーケティング会社のイード(東京都新宿区)が2014年9月19日-9月21日に実施。東京・名古屋・大阪各都市のJR乗降客数上位25駅における主要3キャリアの通信速度を実測調査した。RBB TODAY SPEED TESTアプリを用いて同一箇所で3回計測し、その平均を記録した。
東名阪全体の通信速度比較では、ダウンロードの数値においてKDDI(au)が75駅中49駅で1位になった。auは、異なる周波数帯の電波を束ねてダウンロードの高速化を実現するキャリアアグリゲーション(CA)を他キャリアに先駆けて実施し、下り最大150Mbpsの高速通信を提供している。また、iPhone6から国内で対応になった2.5GHz帯を利用したTD-LTEについても、互換性のあるWiMAX2+を提供し、iPhone6が新たに対応したネットワークの整備を進めた結果が優位な通信速度につながっているようだ。なお、アップロードについては、ドコモが40駅で1位になった。
また、全75駅の平均通信速度の値は、KDDI(au)がダウンロードにおいて平均43.17Mbpsを記録し、3キャリアで最速だった。東名阪の地域別でも愛知の平均が48.97Mbps、大阪で43.17Mbps、東京で38.61Mbpsと3都市の平均でも全て1位になった。ソフトバンクは3都市の平均でいずれも2位。
なお、アップロードにおいては、ドコモが全75駅で平均12.96Mbpsを記録してトップ。ソフトバンクが9.39Mbps、KDDI(au)が7.02Mbpsだった。
さらに、今回の調査によって、過去の実測調査と比較しても、3キャリアのネットワークが高速化し、安定してきていることが分かった。ダウンロードの数値で平均10Mbpsを切る事が珍しくなり、特に今回、KDDI(au)は75駅すべてで10Mbps以上の数値を記録した。ソフトバンクは2カ所、ドコモは8カ所で10Mbps以下になった。
各キャリアは高速通信に注力しており、iPhone6に対応するネットワークでは、KDDI(au)、ドコモが下り最大150Mbps、ソフトバンクが同112.5Mbpsを提供している。対応する基地局の整備も進めており、KDDI(au)は150Mbps対応基地局数が既に1万局を突破し、年内に2万局を達成する見通し。加えて従来のLTEは実人口カバー率99%を超えている。ドコモも150Mbps対応基地局を年度内に2000局に増やす計画を進めるなど、各キャリアとも高速通信が可能なエリアを拡大させている。その影響もあり今回調査した実効速度でも高い実測値が多数計測された。たとえば、70Mbpsを超えるダウンロードの地点は、KDDI(au)では、JR東海道本線の岡崎(79.61)、蒲郡(70.06)、吹田(95.17)、JR中央本線の鶴舞(71.17)、千種(72.09)、神領(71.20)。ドコモではJR山手線の大崎(72.57)、JR東海道本線の笠寺(72.81)、JR中央本線の高蔵寺(77.18)。ソフトバンクではJR横浜線の町田(95.68)、JR東海道本線の木曽川(79.42)、JR中央本線の高蔵寺(76.74)だった。(編集担当:風間浩)
2014年9月19日に発売されたばかりのiPhone6を使った3キャリアの通信速度比較が明らかになった。その結果、東名阪の主要駅でKDDI(au)が、iPhone6でのダウンロード速度がもっとも速いことがわかった。
business,company
2014-09-26 21:30