中国の「NGV市場」に潜在力=中国メディア

 中国メディア・中国金融信息網は28日、低炭素化を進める中国において天然ガス自動車(NGV)産業が、ある程度の産業構造を形成しつつあるとする記事を掲載した。  記事は、自動車用エネルギーの多元化、低炭素化が進むにつれて、天然ガス自動車の優位性が際立ち、とくに国内における天然ガス資源開発や関連インフラ建設の急速な推進によって、天然ガス自動車市場は軽視できないほどの潜在力を秘めているとした。  そのうえで、国家燃料ガス自動車工程研究センターの予測で、現在208万5000台という国内の天然ガス自動車保有台数が、2015年には400万台に達し、LNGバスの販売量も全国のバス販売量の30%にまで上昇することが示されたと紹介した。  そして、中国自動車技術研究センター自動車産業発展研究所市場研究部の管宇氏が、市場や行政双方による推進のもとで「天然ガス自動車製品体系が基本的に整い、現在までに累計450の燃料ガス自動車モデル、60以上の天然ガス自動車メーカー、年間生産8万台以上という産業チェーンができた」と語ったことを伝えた。  また、重要な部品の産業化も順調に進んでおり、天然ガス自動車が現地の就職や経済発展に対して大きな役割を担いつつあるとも説明した。  一方、現在の課題として管氏が「国レベルで明確な天然ガス自動車発展目標や計画が制定されていないこと、明確な財政奨励政策、燃料の価格上下動に対する措置、インフラ設備の立ち遅れ」などを挙げ、関係当局にさらなる支援を呼びかけたことも併せて紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・中国金融信息網は28日、低炭素化を進める中国において天然ガス自動車(NGV)産業が、ある程度の産業構造を形成しつつあるとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-09-28 18:00