フォーカスシステムズは13年11月高値突破して上伸、指標面に割高感なく上値追い
システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は水準切り上げの展開が続いている。9月1日に951円まで急伸して13年11月高値858円を突破し、その後一旦は800円近辺まで反落したが、素早く切り返して9月24日の1038円まで上伸した。強基調の形で指標面に割高感はなく、上値追いの展開だろう。
公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別に見るとNTTデータ <9613> 関連、日本IBM関連を主要顧客として、民間関連事業では関東圏・近畿圏に加えて東海圏にも拠点展開して営業を強化している。14年7月には内田洋行 <8057> が開発した統合型ERPパッケージ「スーパーカクテルイノーヴァ」の販売代理店契約を締結し、同製品の販売と導入サービスの提供を開始した。
今期(15年3月期)の業績(非連結)見通しは前回予想(5月8日公表)を据え置いて売上高が前期比2.5%増の145億円、営業利益が同1.4%増の9億円、経常利益が同横ばいの8億50百万円、純利益が同9.7%増の5億円、配当予想が前期と同額の年間20円(期末一括)としている。
今後数年の事業展開を睨んで技術者の採用・育成などへの積極投資を行うため、今期の営業利益は微増の見通しとしている。ただし需要面で見ると、公共関連事業は政府発信の「世界最先端IT国家創造宣言」関連、民間関連事業は企業のITインフラ投資関連、セキュリティ機器関連事業は官公庁のサイバー犯罪対策関連を中心として高水準推移が予想される。
第1四半期(4月~6月)は公共関連、民間関連、セキュリティ機器関連とも好調に推移して前年同期比22.4%増の大幅増収となり、増収効果で営業損益も大幅に改善した。通期の会社見通しには上振れ余地があるだろう。
株価の動きを見ると、自律調整を挟みながら水準切り上げの展開が続いている。9月1日に951円まで急伸して13年11月高値858円を突破した。その後一旦は800円近辺まで反落する場面があったが、素早く切り返して9月24日には1038円まで上伸した。収益改善を評価する動きだろう。
9月26日の終値982円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS72円22銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.0%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS726円46銭で算出)は1.4倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。指標面に割高感はなく上値追いの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム構築・運用のフォーカスシステムズ<4662>(JQS)の株価は水準切り上げの展開が続いている。
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2014-09-29 09:15