韓国に遅れをとった日本の「文化輸出」=中国メディア

 中国メディアの澎湃新聞は9月26日、日本の経済産業省が推進するプロジェクト「クールジャパン」について紹介する記事を掲載し、クールジャパンの最終的な目標は「日本を文化大国に成長させることだ」と論じた。  日本のコンテンツ・ファッション・デザイン・観光サービスなど海外で人気の高い商材の魅力を付加価値に変え、ビジネスに発展させる「クールジャパン」戦略について、記事は「安倍首相の成長戦略の1つ」だと紹介、最終的な目標は「日本を文化大国に成長させることだ」と伝えた。  さらに2013年11月25日に日本政府のほか、みずほ銀行や三井住友銀行、電通などが中心となって日本文化を海外で普及させるための官民ファンド、「海外需要開拓支援機構」が立ち上げられたことを伝え、三越伊勢丹ホールディングスがマレーシアで行うクールジャパン事業に対して同ファンドが約19億円を出資すると紹介した。  また記事は、海外需要開拓支援機構は中国においては、エイチ・ツー・オーリテイリング社と共同で浙江省寧波市に約510億円を投じて「日系百貨店」を立ち上げ、物産展や日本文化を紹介するイベントなども同時に行う計画などと伝えた。  続けて、経済産業省の関係者の話を引用し、クールジャパン戦略は大きく分けて3つの段階があり、1段階目は海外に日本の魅力を伝えること、2段階目は日本企業が海外で収益をあげること、3段階目が海外から観光客を呼びこむことだと紹介。  さらに韓国はすでに文化を輸出産業とし、大きな成功を収めていることを紹介したうえで、安倍首相が「日本は韓国に遅れを取っている」としてクールジャパン戦略を積極的に推し進める方針を掲げていることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Sean Pavone/123RF.COM)
中国メディアの澎湃新聞は9月26日、日本の経済産業省が推進するプロジェクト「クールジャパン」について紹介する記事を掲載し、クールジャパンの最終的な目標は「日本を文化大国に成長させることだ」と論じた。(イメージ写真提供:(C)Sean Pavone/123RF.COM)
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2014-09-29 11:30