デリカフーズは外食・中食向けの青果物事業好調、営業利益47%増益、PER12倍台
デリカフーズ <3392> (東2)は、好業績予想で割安感があり、ここからの押し目は買い妙味が膨らみそうだ。
同社は外食・中食向けの青果物事業を行っている。取り扱い商品はカット野菜・ホール野菜、日配品(卵・豆腐等)。足元の業績は、今3月期第1四半期売上高が68億0300万円(前年同期期比8.8%増)、営業利益が1億5800万円(同23.6%減)、経常利益が1億7100万円(同17.3%減)、純利益が1億0100万円(同15.7%減)に着地。同社グループが長年取り組んでいる青果物の機能性研究を活かした付加価値の高いメニュー提案を積極的に推し進めたほか、顧客の「食の安全・安心」への関心が一層強くなったことに伴い、同社グループ内において継続的に整備・運用しております食品安全確保・品質保証の体制並びに危機管理などリスク管理の体制を高く評価を得たことで、大手外食チェーン等の新規顧客の獲得及び既存取引の深耕が計画以上に進展し売上は増加したが、6月の長雨の影響により野菜の品質が悪化したことによる作業効率の低下及びロスの増加、人手不足に伴う人件費の上昇及び電気料金の値上げ等によるコスト増加の影響し減益となった。
通期業績予想は、売上高が270億円(前期比1.4%増)、営業利益が7億3900万円(同47.2%増)、経常利益が7億5000万円(同48.9%増)、純利益が4億5700万円(同65.6%増)と2期ぶり最高益更新を見込んでいる。年間配当は期末一括15円(同1円増)を予定している。2017年3月期で売上高350億円、経常利益10億5000万円目標の達成の中期経営計画を掲げ、国内エリアの拡大、海外事業展開、新規事業・新規マーケットへの参入に取り組んでおり、今後の展開に期待は持てる。
株価は、長期保有優遇株主優待の実施を手がかりに、9月8日に年初来の高値980円と買われた後、同26日は権利落ちに伴う処分売りが膨らみ下押したが、一時900円割れの下値圏に届き下げ渋った感がある。優待権利発生時期は毎年9月30日現在の株主を対象としているが、保有継続期間3年以上の確認は、毎年3月31日および9月30日の同社株主名簿に同一株主番号で記載または記録された株主となっており、この日は下押す場面を拾う動きが見られた。顧客の「食の安全・安心」指向は一段と高まると見られることから、同社にとって商機が広がる。今期予想PER12倍台と割安感があり、中長期狙いでここからの押し目は注目されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
デリカフーズ<3392>(東2)は、好業績予想で割安感があり、ここからの押し目は買い妙味が膨らみそうだ。
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2014-09-29 12:15