iPadアプリ「トレード・スコープ」でFXをより身近に=セントラル短資FX

 セントラル短資FXが2014年9月8日にリリースした「FXダイレクトプラス」の取引ツール「クイックトレードプラス for iPad」の新機能「トレード・スコープ」(「・」は、白抜きの星マーク)が関心を集めている。機能の使いやすさとともに、シューティングゲームのような「使う楽しさ」も支持を受ける理由になっている。  「トレード・スコープ」の開発に携わった同社システム本部第一開発部開発課のエンジニアである為中亮氏と中野倫子氏、そして、デザイナーとして開発に参加した営業企画部WEB開発課の宮城純一氏に、「トレード・スコープ」の開発の経緯と今後の展望について聞いた。 ――iPadアプリ「トレード・スコープ」は、エンターテインメント性を取り入れた点でFXユーザーから、「使っていて楽しい」と評価されているようですが、今後の展望は? 中野  これまでFX会社のサービス競争は、「取引通貨ペアの多さ」、「システムトレードの多様さ」、また、「取引スプレッド(買値と売値の差、売買コスト)の狭さ」など、機能面やコスト面に比重を置いてきました。しかし、昨今では、各社さまざまなサービスが出そろい、取引スプレッドも極めて低い水準まで引き下げています。そのような環境の中で、他社との差別化を図っていく重要な要素が、取引ツールの「デザイン」であると考えています。「楽しい」と感じられる工夫を取り入れ、「使いやすい」と思っていただけるデザインで、FX取引をより身近に感じていただければと思っています。「トレード・スコープ」にエンターテインメント性を取り入れた理由がここにあります。 FX取引は、レバレッジ(テコの原理を使って、小さな金額でより大きな金額をうごかすこと)を使った金融取引ですので、本来はエンターテインメント性とは縁が薄いサービスかもしれません。ただ、取引参加者が増えていく中で、FX取引を始める方のニーズも多様化しています。「トレード・スコープ」のデザインや、そこに取り入れた遊び心の部分を支持してくださる方も少なくないことが分かりました。  「楽しい」と思える部分では、今回、「成行」注文の執行時に“射撃音”を効果音に採用しましたが、他の操作場面でも、その場面に合った効果音を使うことも考えています。この他にも、通常は見過ごされてしまうような部分にもマニアックなこだわりを施していますが、そのこだわりに気づいてくださっているユーザーもいます。徹底的にデザインにこだわったことによって、開発側の意図がきちんとユーザーに届いていることがわかりました。ユーザーと思いを共有できたことは、私たち開発側にとって、本当にうれしいことです。  また、「使いやすさ」については、使っているうちに、自然と取引ノウハウが身に付いていくといった効果に注目しています。FX取引は少額から始められますが、外国為替市場への理解を深め、また、取引手法について学ぶほどに、さまざまな取引ができるようになってきます。今回の機能は、より便利にお取引いただける環境をご提供するということはもちろん、実際に利用していただくことで、FX取引についてより深く知っていただくきっかけにもなると思っています。今後もよりシンプルで使いやすいツールを開発し、ご提供していきたいと考えています。 ――「トレード・スコープ」のような個性的で楽しいツールを、これからもどんどん出していくのですか? 為中 取引ツールとして必要な条件は、簡単に注文ができることに加え、誤操作による意図しない注文を防ぐために、分かりやすく安心して利用していただけることだと思っています。一方で、「トレード・スコープ」をリリースしたことで、お客さまが個性的な取引ツールについても、それを楽しんで使ってくださることが分かりました。  「トレード・スコープ」の開発にあたっては、さまざまなアイデアを具体化する中で、アプリの負荷の管理には相当に神経を使いました。「チャート画面から注文を出す」という基本的な機能を満たすにも、リアルタイムで描画する画面上に新しい動きをするものを乗せて、それぞれを連携させるという、極めて複雑な仕組みが動いています。  もちろん、お客さまに喜ばれるデザインを採用し、楽しんでいただける機能を付加して提供したいという気持ちは大きいのですが、それによってアプリの動きが遅くなって取引チャンスを逃したり、バッテリー消費が大きくなり過ぎることになってはならないと思います。その辺りのバランスを大切にしながら開発を進めていきたいと思っています。 ――「トレード・スコープ」にはバージョンアップはあるのですか? 宮城 「トレード・スコープ」については、現在、「成行」と「指値・逆指値」の3種類の注文に対応しています。より複雑な取引注文にも対応できるようにするということが課題の一つです。より複雑な取引の仕組みを、少ないステップで、いかにわかりやすくご提供できるのかということを考えています。 中野 今後の展開に向けてのアイデアはふくらみ始めています。たとえば、現在のスコープは円形ですが、お客さまが使用する状況に応じて、スコープの拡大・縮小など変形することができても良いと思います。  今後もお客さまのニーズに合った取引ツールをタイムリーにご提供することによって、多くのお客さまにFX取引をより身近に感じていただけるよう、さらに開発に力をいれていきたいと考えています。 写真は同社システム本部第一開発部開発課のエンジニアである為中亮氏、写真撮影サーチナ(編集担当:徳永浩)
セントラル短資FXが2014年9月8日にリリースした「FXダイレクトプラス」の取引ツール「クイックトレードプラス for iPad」の新機能「トレード・スコープ」(「・」は、白抜きの星マーク)が関心を集めている。
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2014-09-29 13:00