東洋機械金属は高値圏で頑強、日立関連で好業績
日立系で小型射出成形機やダイカストマシンを手がける、東洋機械金属 <6210> は、446円と昨年来高値484円(12月2日)に対し高値圏でモミ合っている。日立製作所は8日、4月1日付で中西宏明社長(67)が会長兼最高経営責任者(CEO)に就き、東原敏昭執行役専務(58)が社長兼最高執行責任者(COO)に昇格する人事を発表した。日本経済新聞社では「東原氏は中西氏や川村隆会長(74)と同じくグループ企業に一度出て本体に返り咲いた『花の出戻り組』。外から日立の病根を見た東原氏の登用は『事業構造改革を継続する』というメッセージと受け止められる」と報じており、日立子会社の連結子会社化の更なる進展や系列企業の子会社化も視野に入る。当然、日立グループの東洋機械金属は見直される可能性があり、中長期的な視点で注目したい。
足元の業績、射出成形機は、海外では中国等でのIT機器や電子部品向けの小型機の需要が増加しているほか、自動車関連も堅調。また、国内では景気回復に伴い、自動車関連等での設備投資は増加傾向。ダイカストマシンも、海外では自動車関連の需要は堅調に推移しているほか、中国や韓国におけるIT機器向けの中小型機の需要が大幅に増加。国内市場でも自動車関連の需要が増加し、2014年3月期業績予想は、売上高207億円(前年同期比5.9%増)、営業利益10億8000万円(同11.6%増)、経常利益13億3000万円(同8.2%増)、純利益10億円(同12.9%増)と2ケタ増益見込む。
株価は、12月2日に昨年来の高値484円と買われた後、12月24日安値401円まで短期調整を挟んで12月30日高値451円と買われもみ合いとなっているが、週足では13週移動平均線がサポートしており、上昇トレンドを堅持している。主力の射出成形機は、日本との関係が深いトルコやインドでの展開に期待感が高まっているほか、期末配当は未定としているが、1株当たり純利益48円50銭を予想しており配当を実施する可能性が高く、今期予想PER9倍台・PBR0.87倍と割安感があり、見直し余地は広がる。押し目があれば、強気で仕込むところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日立系で小型射出成形機やダイカストマシンを手がける、東洋機械金属<6210>(東1)は、446円と昨年来高値484円(12月2日)に対し高値圏でモミ合っている。
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2014-01-10 09:00