[ベトナム株]川崎汽船ら3社、冷凍冷蔵倉庫事業の合弁会社設立

  海上運送などを手掛ける川崎汽船株式会社(東京都千代田区)はこのほど、官民共同で日本の魅力ある商品・サービスの海外展開を推進する株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構、東京都港区)及び貨物自動車運送事業の日本ロジテム株式会社(東京都港区)と合弁会社を設立し、東南部ビンズオン省で冷凍冷蔵倉庫を建設・運営すると発表した。   ベトナムでは経済成長による生活様式の近代化に伴い、伝統的な食習慣から外国文化を取り入れた食生活が普及しつつあり、日系スーパー、コンビニエンスストア、和食レストランなどの更なる進出が見込まれている。一方、ベトナム国内ではニーズに応える高性能な冷凍冷蔵倉庫が不足しており、今後コールドチェーン整備の需要が高まると見られている。   同合弁会社では、約2万m2の土地に、総床面積約9300m2の3温度帯(冷凍・冷蔵・低温)設備を有する倉庫を建設し、冷凍冷蔵食品の取り扱いを展開する。タイでの低温倉庫運営に実績のある川崎汽船のノウハウを移植し、日本からの食品・食料品保管に最適な質の高いサービスを提供するほか、ベトナムで20年以上にわたり物流事業を行っている日本ロジテム社の知見を生かし、配送手配などの付帯サービスも提供していく。   川崎汽船グループは、倉庫事業を通して今後更なる増加が見込まれる日系顧客のベトナム向け貨物をターゲットにサービスを展開すると共に、アジア物流事業の展開を推進していく方針だ。   合弁会社の概要 ◇名称:未定 ◇所在地:ビンズオン省 ◇代表者:未定 ◇事業内容:冷凍冷蔵倉庫業及びその関連事業 ◇資本金:1500万USD(約16億4000万円) ◇設立年月日:2015年1月(予定) ◇事業開始:2016年1月(予定) ◇出資比率:クールジャパン機構 49.0%・日本ロジテム社 26.0%・川崎汽船 25.0% (情報提供:VERAC)
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2014-09-29 17:30