SIMロックが原因か 世界市場で成功逃した日本の携帯電話=中国メディア

 中国メディアの和訊網は9月26日、「日本は製造業が発達した国だというのに、日本メーカーの携帯電話は海外で成功をおさめることができていない」と伝え、なぜ日本の携帯電話は海外で成功できなかったのかと論じた。  記事は、「iPhone 6」が日本で発売され、中国人バイヤーを含めた多くの人びとがアップルストアに列を作ったと紹介する一方、iPhone 6を巡る日本での狂騒ぶりの背後には「日本の携帯電話メーカーおよび移動体通信産業が教訓とすべき点がある」と指摘した。  続けて、日本で長年実施されてきた「SIMロック」という制限が各移動体通信事業者(キャリア)に大きな利益をもたらしてきたとする一方、「SIMロックという制限は世界の潮流と逆行するやり方だった」と指摘。中国人を含め、日本を訪れた外国人が日本の携帯電話を購入して持ち帰っても、自国では使用することができなかったと論じた。  日本では2015年度から、SIMロック解除が義務化される方針であることについて、記事は「日本で購入した携帯電話はようやく海外でも使用することができるようになる」と指摘。SIMロック解除は技術的には小さな変化だとする一方、中国人を含め、日本を訪れる外国人に対しては「商機」でもあると指摘した。  中国人が日本でiPhone 6ばかりを購入し、日本の携帯電話を購入しようとしないことについて、記事は「なぜ日本は優れた技術を持ちながら世界の携帯電話市場で成功できなかったのか」と疑問を呈した。  SIMロックは消費者のニーズを汲み取る努力を怠る措置だったとの見方を示しつつ、事実、2001年ごろ日本の携帯電話メーカーが中国市場に進出した際、「中国市場や中国人消費者のニーズを無視し、技術力ばかりを強調していた」と指摘。05年ごろには日本の携帯電話メーカーは総じて中国市場からの撤退を余儀なくされ、巨大な中国市場を失うことになったと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの和訊網は9月26日、「日本は製造業が発達した国だというのに、日本メーカーの携帯電話は海外で成功をおさめることができていない」と伝え、なぜ日本の携帯電話は海外で成功できなかったのかと論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-09-30 08:45