住友商が急落、シェールオイル開発失敗で減損損失1700億円

 住友商事 <8053> が急落。売り気配で取引をスタートした後、午前9時15分に182円安(13.2%安)の1195円まで下落した。  同社は29日引け後に今3月期の業績予想を大幅減額し、失望売りにつながっている。  通期の売上高は従来予想の8兆6000億円(前期比5.6%増)を据え置いたものの、純利益は従来予想の2500億円から100億円(同95.5%減)へと大きく引き下げた。  この要因としては、米国のシェールオイルの開発プロジェクトにおいて投資資金の回収が見込めないと判断し、権益を譲渡し1700億円の減損損失を計上。豪州石炭事業でも石炭価格の下落で減損損失を見込むほか、ブラジル鉄鉱石事業や米国タイヤ事業においても減損損失の可能性を見通したという。  配当金では、9月中間期配当は従来予想通りの25円(前年同期は23円)としたものの、期末配当予想は従来予想の25円から「未定」に修正している。  住友商の株価は2月4日に年初来安値となる1180円を付けている。(編集担当:片岡利文)
住友商事が急落。売り気配で取引をスタートした後、午前9時15分に182円安(13.2%安)の1195円まで下落した。
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2014-09-30 09:45