ヴィンクスはもみ合いも1Q好決算を見直して下値に割安修正買いが継続
ヴィンクス <3784> (JQS)は、29円安と安寄りしたあと24円高の1130円と切り返して急反発するなど、前日終値を挟むもみ合いを続けている。前週1週間でストップ高を交えて短期5割高を演じただけに利益確定売りが交錯しているが、下値には8月6日に発表した今3月期第1四半期(1Q)の2ケタ増益業績を見直し割安修正買いも続いている。同社と関連取引が多いイオン <8267> が、ダイエー <8263> を完全子会社化すると発表したことも、引き続き同社の関連ビジネスの拡大につながるとして思惑材料となっている。
■大手小売業グループ向けの「オムニチャンネル」ビジネスが好調
1Q業績は、前年同期比0.5%増収、87.6%経常増益、87.3%純益増益と大きく伸びた。情報サービス産業では、同社が主要分野としている流通・サービス業で顧客のIT投資意欲が改善されつつあり、大手総合小売業グループ向けを中心に既存特定顧客への深耕を図るとともに新規特定顧客獲得へ積極的な提案活動を実施、大手小売業が、強化している実店舗、オンラインストア、通販サイト、テレビ通販、ソーシャルメディアなどのいずれの販売チャンネルでも同じように商品を購入できる「オムニチャンネル」関連ビジネスに注力し、グローバル戦略でも、大手総合小売業グループの中国・アセアン地域展開に関して、今年6月末にカンボジア現地法人の1号店オープンに向けITサポートを全面的に引き受けたことなどが要因となった。
今期第2四半期累計・通期業績は期初予想に変更はなく、3月通期業績は、売り上げ288億円(前期比5.6%増)、経常利益16億5000万円(同9.3%増)、純利益9億8000万円(同18.9%増)と見込み、連続して過去最高を更新する。
■イオン関連思惑でストップ高を交えて急伸もPERは10倍台となお割安
株価は、ヴィクサスとの合併効果による前期業績の大幅増益をテコにしてつけた今年1月の株式分割権利落ち後高値1570円から同安値806円へ調整、この安値から前期業績の上方修正・期末配当の増配、今期1Q好決算などの好材料が続いて900円台まで底上げ、イオンによるダイエーの完全子会社化思惑でストップ高を交えて1411円まで急伸、分割後高値を再意識する動きを強めた。PERはなお10倍台と割安であり、まず前週につけた戻り高値にトライし、分割権利落ち後高値奪回を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ヴィンクス<3784>(JQS)は、29円安と安寄りしたあと24円高の1130円と切り返して急反発するなど、前日終値を挟むもみ合いを続けている。
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2014-09-30 10:30