田辺三菱製薬は糖尿治療薬を販売、今期増額が有力に
田辺三菱製薬 <4508> は新薬開発の進展に注目したい。とくに糖尿病治療薬の販売が伸びている。2014年7月に日本で2型糖尿病治療剤TA-7284(カナグリフロジン)」が承認を取得、9月に製品名「カナグル」で発売した。
2型糖尿病治療剤「テネリア」と同じく第一三共 <4568> と共同販売を行う。ちなみに中央社会保険医療協議会(中医協)に提出した市場規模予測のピーク時売上高は460億円(投与患者数72万人、発売後10年後)の大型と薬品になると推定されている。
「カナグル」は、同社が創製したSGLT2阻害剤。腎臓における糖再吸収を阻害して血糖値を低下させる。海外はジョンソン&ジョンソングループのヤンセンファーマシューティカルズに導出。2014年8月現在、米国、欧州、カナダなど世界48カ国で承認されている
「テネリア」は、同社が創製した初の日本オリジン(起源)のジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP―4)阻害剤。食事摂取後のインスリン分泌を促進し、空腹時のインスリン分泌を促進しない。2012年9月に日本で発売、第一三共と合わせて約4000人のMR(医薬情報担当者)を投入していたが、2013年9月に長期処方(発売後1年経過)が可能になり、12月には併用制限(2型糖尿病の効能効果を取得)が解除されて以降は、売り上げは順調に増加している。
こうした新薬の好調により、株価は9月25日に1663円の高値を示現している。今2015年3月期は営業利益620億円(前期591億円)への増額が濃厚になってきた。もう一段見直し人気が高まることが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
田辺三菱製薬<4508>(東1)は新薬開発の進展に注目したい。とくに糖尿病治療薬の販売が伸びている。
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2014-09-30 14:15