ドコモが冬春の新製品・サービスを発表、加藤社長「少し先の未来を皆さまに」

 NTTドコモは2014年9月30日、東京・汐留で「2014-15冬春モデル 新商品・新サービス発表会」を開催した。NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏は、プレゼンテーションの冒頭で、御嶽山の噴火や8月の大雨による洪水などによって被災した方々へのお悔やみの言葉を述べ、「被災地での通信確保に努めたい」とキャリアとしての使命を語った。そして、新商品・新サービスについて「少し先の未来を、皆さまの毎日に」というサービス・スローガンに則って紹介。「ベースとなるネットワークでは、最先端の通信技術をいち早く導入し、サービスについては様々な選択肢を提供するとともに、ニーズのあるサービスに磨きをかけていきたい」と語った。  ネットワークとしては、1.7GHz帯、1.5GHz帯をLTEフルレーンとして使用し、高速通信が快適にサクサクつかえるフルLTEに関して基地局を増設中。2014年度末には「FOMA同等エリアの広さでLTEエリアを提供できるよう、つながりにくい、つながっても遅いという情報については、日々、お客さまや社員の報告を吸収しながら提供エリアの充実に努めている」(加藤社長)という。  さらに、LTEからさらに進化した「LTE-Advanced(225Mbps)」についても、2015年2月にサービス開始すると発表した。複数のLTE周波数を束ねて送受信を行うキャリアアグリゲーションの技術を用いて国内最速の受信時最大225Mbpsでの通信を実現するもの。当初はWi-Fiルーターで提供開始するが、「ルーターで通信品質を確認の上、スマートフォン端末へと展開する」という計画。「最先端の通信技術をいち早く提供したいという思いからルーターの先行販売になった」(加藤社長)。  また、日本初の技術として今年6月からサービス開始したVoLTE(LTEを活用した高音質な通話サービス)については、冬春モデルとして新発売するスマートフォンは全機種対応。さらに、CD(コンパクトディスク)以上の音質と評価が高いハイレゾオーディオにも全機種対応したスマホにした。「冬春モデルの新端末は、従来よりも前倒しで年内に発売し、快適なネットワークと使い心地をいち早く実感していただきたい」としている。 一方、サービスの面では、2014年4月に発表した「カケホーダイ&パケあえる」の一段の進化を進めるとした。「カケホーダイ&パケあえる」の契約件数は、9月23日に900万件を突破。10月1日からは「パケットくりこし」、「追加購入データ量の利用期間延長」に対応し、一段と利便性を向上する。  加えて、この冬からの新サービスとして12月に提供開始する、世界初の「hitoe(着るだけで心拍数や心電図等のデータが取得できる新素材)」を活用したウェア型デバイスと連携するフィットネスアプリ「rustastic for docomo」を発表。世界トップのフィットネスアプリ開発会社のRuntastic社との提携で生まれた新サービスで、「週1回以上ランニングをする方が570万人以上、サイクリングは290万人以上いるという調査結果があるが、そのような健康増進を考えておられる方々に、新しい習慣を提案したい」(加藤社長)と語り、「hitoe」などを応用して食事、睡眠、医療などの健康関連分野にドコモとしてのサービス領域を広げていく考えを示した。  加藤社長は、発表会を振り返って「発表した新端末は、それぞれに新しい試みにチャレンジしていて、“選んでいただけるラインナップ”になった」と胸を張った。9月19日に発売したばかりのiPhone6/6Plusについても「好調な売り上げになっている」とし、国内最強の無線容量に対応した通信品質によって一段と支持を集めることに自信を示した。 その上で、「バリエーションのあるサービスを揃え、その中からユーザーの皆さまのニーズのあるところにポイントを絞って提供していくというサービスのチューニングの力が、ドコモの強みだと思う。今回、外部の評価機関から、おもてなしNo.1の評価をいただいたことで、改めてドコモショップなどでの接客の優れたサービスネットワークを見直した。これからも、お客さまに納得していただけるサービスを提供し、安心、便利で楽しいサービスを提供していきたい」と力強く語っていた。 写真は、NTTドコモ2014-15冬春モデル 新商品・新サービス発表会で、左から、堀北真希さん、ドコモ社長の加藤薫氏、渡辺謙さん、石原さとみさん。サーチナ撮影。(編集担当:徳永浩)
NTTドコモは2014年9月30日、東京・汐留で「2014-15冬春モデル 新商品・新サービス発表会」を開催した。
business,company
2014-09-30 20:30