『東アジア文化都市2014横浜』中国泉州市から伝統芸能団来日特別公演

日本経営管理教育協会が見る中国 第326回--坂本晃(日本経営管理教育協会特別顧問) ● 東アジア文化都市2014横浜   文化庁と横浜市が共催して、「感じよう東アジア」をテーマに、東アジア文化都市イベントが横浜で2014年7月から11月にかけて開催された。   A4で4ページ、開けばA3の大きさのリーフレットに3種類のイベント――「ヨコハマトリエンナーレ2014」「日中韓芸術祭2014」「PARTNER EVENTS」が紹介され、それぞれ7、12、13、計32の個別の催しが掲載されている。   そのひとつに、私も参加した「日中韓テレビ制作者フォーラム」がある。3カ国の参加テレビ作品などが上演された。そのイベント会場で、表題の公演が紹介され、私はその場で申し込んだ。 ● 中国泉州市伝統芸能団の特別公演   「東アジア文化都市2014横浜」の選定都市として、横浜市、中国福建州泉州市、韓国広域都市の光州市と、東アジアの3つの都市が様々な文化交流を実施している。そのひとつの泉州市特別公演として、2014年9月22日(月)19時から横浜能楽堂で、糸繰り人形劇、南音、高甲劇などが入場無料で上演された。   「糸繰り人形劇」はひとりの奏者がひとつの糸操り人形を操るもので、音楽(カラオケ)に合わせて2人が出演した。その中のひとりは、人形に筆を持たせ、4つの漢字を書かせて喝采を浴びた。   中国泉州の伝統音楽として「南音」は、当日5人の演奏者で、琵琶、二弦、三弦、洞簫、拍版を使用して演奏された。泉州はかって海のシルクロードとして栄えた港町である。   「高甲劇」は、福建省、台湾と東南アジアにおいて福建系華僑居住区で上演されている数人が演じる古い劇で、中国の京劇と類似している。日本でいえば歌舞伎に類似する演劇である。   いずれも今日のように娯楽が多彩で、安価に得られなかった古い時代には、それなりの収入を得ている層の娯楽であったろうが、今日、広く一般にビジネスとして成り立たせるのは難しいと思われる。 ● 横浜能楽堂の公演入場者   私が今回初めて入った横浜能楽堂は、1960年、東京にあった染井能舞台が解体されることになり、その部材を再利用し、横浜市指定文化財として1996年に現在地で再建されたものである。現在は能、狂言のために公益財団法人横浜市芸術文化振興財団が運営している。   最近、このような演奏会会場は、空調音などを含め、多少の騒音が感じられるが、入場者を含めてこの能楽堂は静寂そのものであったのが印象的であった。   写真は公演終了後、出演者全員と入場者の一部の方と記念写真を撮られたもので、文化交流の一場面である。(執筆者:坂本晃・日本経営管理教育協会特別顧問 編集担当:水野陽子)            
文化庁と横浜市が共催して、「感じよう東アジア」をテーマに、東アジア文化都市イベントが横浜で2014年7月から11月にかけて開催された。A4で4ページ、開けばA3の大きさのリーフレットに3種類のイベント――「ヨコハマトリエンナーレ2014」「日中韓芸術祭2014」「PARTNER EVENTS」が紹介され、それぞれ7、12、13、計32の個別の催しが掲載されている。
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2014-10-01 12:00