20代後半未婚女性、97%が「仕事と家庭の両立は難しそう」=とらばーゆ

 リクルートジョブズ(本社・東京都中央区)が運営する、女性向け転職サイト「とらばーゆ」は20代後半の女性が自分独自の未来を描くことを応援する「U29(ユニーク)女子プロジェクト」を展開している。同プロジェクトは活動の一環としてこのほど、20代後半の働く未婚女性1000人と、30代の働く既婚女性1000人を対象に、「結婚後の働き方」に関する調査を実施した。(グラフは「結婚後の働き方」の調査結果の一部。提供:リクルートジョブズ)  同プロジェクトは、「20代後半(=U29)」の女性らが、「自分独自(=ユニーク)」な未来を描くことを応援するとの目的から命名された。今回の調査は7月中旬に実施。「いずれは結婚したい」と回答した25-29歳の仕事を持つ未婚女性に加え、結婚後についても「仕事を続けている理由」や「結婚前と比べての考え方の変化」を知るために、仕事を持つ30代の既婚女性からも回答を集めた。  まず、20代後半の未婚女性に「仕事と家庭の両立に関するイメージ」を尋ねたところ、「大変そうだと感じる」が97%、「生きていく上で必要なことと感じる」が85%、「周囲の協力が得られるかどうか不安」が83%、「充実していそうだと感じる」が73%、「自分にもできそうだと感じる」が54%だった。  「充実していそう」、「生きていく上で必要」などと気持ちとしては積極的に取り組んだ方がよいと思いながらも、周囲の協力に不安な人が多いことが分かった。「自分もできそう」は54%で、「できそうと思わない」は46%との結果からも、未婚女性の不安はかなり大きいと分かった。  「どのような職場であれば、仕事と家庭の両立がしやすいと思いますか?」と聞いたところ「休日・休暇が安定してとれる」(81%)、「産休・育児休暇の制度が整っている」(79%)、「福利厚生(産休・育児休暇以外)が整っている」(69%)、「労働時間が短い」(67%)、「転勤・異動がない」(58%)などの回答が多かった。  一方で、「現在の職場は、仕事と家庭の両立がしやすいと思いますか?」と尋ねたところ「そう思う」、「そう思わない」がそれぞれちょうど、50%だった。「そう思わない」と答えた人のうち、75%は「仕事と家庭の両立がしやすい職場に転職したい」との考えを示した。  そこで、仕事を持ち、将来は結婚を考えている20代後半女性の「先輩」となる「仕事を持つ30代既婚女性」に、結婚と転職の実情を尋ねてみた。  「結婚・出産の前後に転職をしましたか?」と聞いたところ、64%の女性が「転職をした」と回答。タイミングとしては、「結婚をしてから(妊娠・出産前に)転職した」(37%)という人が最多だった。  「転職のタイミングの理想」としては、「結婚前」が最も多くなった。「結婚前に職場に慣れておく方が、結婚後の生活がスムーズにいくと思う」(39歳・北海道)、「結婚してからだと、産休・育児休暇取得までの会社への貢献期間が短く、周りに負担ばかりかけてしまう事になりかねない」(35歳・滋賀県)、「独身のほうが、転職などにおいても身動きがとりやすいため」(39歳・東京都)など、自分にとっても周囲にとっても「結婚前の方がよいなどの具体的な理由が次々にあがった。  「U29女子プロジェクト」は公式サイトで、上記調査結果についてのさらに詳しい情報を掲載している。30代の働く既婚女性に尋ねた「結婚後も仕事を続けている理由」、「結婚前と後での、考え方の変化」などのリアルな本音も紹介しており、結婚と仕事の両立を目指したいと考える「U29女子」にとって、大いにヒントになるはずという。(編集担当:中山基夫)
「とらばーゆ」は20代後半の女性が自分独自の未来を描くことを応援する「U29(ユニーク)女子プロジェクト」を展開している。このほど「結婚後の働き方」に関する調査を実施した。(グラフは「結婚後の働き方」の調査結果の一部。提供:リクルートジョブズ)
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2014-10-01 13:15