住友商に各社がリポートを発行、株価のキーは期末配当
住友商事 <8053> が9月29日に今3月期業績予想を大幅減額したことについて、証券各社がリポートを発行している。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は9月30日付で、業績修正の要因となった4事業の減損損失について、米国タイヤ販売事業は「サプライズはない」と指摘。ブラジル鉄鋼石事業、豪州石炭事業についても「想定可能な範囲」と言及したものの、1700億円の減損損失を計上した米国シェールオイルプロジェクトは「減損の金額の大きさなどはネガティブ・サプライズ」とコメントした。
ただし、来期から始まる新中期計画を前に処理したことについては「ポジティブ」と評価。株価面では、商社株は配当利回りの影響が強まっていることから、「年間の配当金を維持すれば株価水準は戻る」と見通している。
一方、野村証券は9月29日付でレーティングを「バイ(買い)」から「ニュートラル(中立)」に引き下げており、目標株価も減額。戦略の先行き不透明感や、相対的な株主還元余力の低下について、「ネガティブな印象」と評価した。
住友商事の1日の株価は、前場に一時下げ転換したものの、その後はプラス圏に回復しており、午前11時18分には9.5円高の1220円を付けている。(編集担当:片岡利文)
住友商事が9月29日に今3月期業績予想を大幅減額したことについて、証券各社がリポートを発行している。
japan,company
2014-10-01 14:00