[ベトナム株]邦銀17行、高速道案件に5億USDの協調融資

  三菱東京UFJ銀行と地方銀行14行を含む邦銀17行が、ラーソン(北中部トゥアティエン・フエ省)~トゥイロアン(南中部沿岸地方ダナン市)間高速道路建設案件に総額5億1000万USD(約556億円)を協調融資する。このうち地銀14行の融資総額は3億0800万USD(約336億円)で、日本の地銀の海外インフラ案件向け協調融資としては過去最大規模となる。   融資総額のうち、三菱東京UFJ銀行(東京都千代田区)が幹事行として1億5000万USD(約164億円)を融資する。参加銀行は、三菱東京UFJ銀行のほか◇八十二銀行(長野県長野市)、◇福岡銀行(福岡県福岡市)、◇群馬銀行(群馬県前橋市)、◇伊予銀行(愛媛県松山市)、◇あおぞら銀行(東京都千代田区)、◇静岡銀行(静岡県静岡市)、◇横浜銀行(神奈川県横浜市)、◇野村信託銀行(東京都千代田区)、◇山口銀行(山口県下関市)、◇百五銀行(三重県津市)、◇千葉銀行(千葉県千葉市)、◇山陰合同銀行(島根県松江市)、◇百十四銀行(香川県高松市)、◇常陽銀行(茨城県水戸市)、◇中国銀行(岡山県岡山市)、◇池田泉州銀行(大阪府大阪市)。伊予銀行、山陰合同銀行、池田泉州銀行の3行にとっては、海外インフラ案件に対する初めての融資となる。   融資先は、ベトナムの政府及び民間ゼネコンなどが出資する特別目的会社。同案件はベトナム・ラオス・タイ・ミャンマーの4か国を横断する東西経済回廊(EWEC)とダナン市を結ぶ高速道路の一部区間(約80km)を建設するもので、BT(建設・譲渡)方式で展開される。2017年の完成を見込んでいる。   なお、同案件では独立行政法人日本貿易保険(NEXI、東京都千代田区)が融資保険を引き受ける。NEXIが保険カバーを引き受ける協調融資案件としては、参加地銀数14行の今回が過去最大となっている。   同案件は、日本国内市場の縮小に伴い海外インフラ案件への融資を目指す地銀の海外展開を促す足がかりとなるほか、同高速道路が完成すれば、沿線の工業団地に進出している日系企業の物流改善や生産性向上、ダナン市周辺の交通渋滞解消、またベトナム国内だけでなく東南アジア各国間の物流改善なども期待される。(情報提供:VERAC)
三菱東京UFJ銀行と地方銀行14行を含む邦銀17行が、ラーソン(北中部トゥアティエン・フエ省)~トゥイロアン(南中部沿岸地方ダナン市)間高速道路建設案件に総額5億1000万USD(約556億円)を協調融資する。このうち地銀14行の融資総額は3億0800万USD(約336億円)で、日本の地銀の海外インフラ案件向け協調融資としては過去最大規模となる。
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2014-10-01 18:15