日本フイルコンは高値を射程圏、業績上方修正で減益転換率を縮め割安修正買い増勢
日本フイルコン <5942> は、8円高の490円と4日続伸し、1月16日につけた年初来高値500円を射程圏に捉えている。きょう2日の日経平均株価は、前日のNYダウの238ドル安の急続落が響いて225円安と3日続落してスタートしているが、そのなかで同社が、前日1日の大引け後に今11月期第3四半期(3Q)決算の開示に合わせて、11月通期業績の上方修正を発表、期初予想の減益転換率が縮小することを評価した割安修正買いが増勢となっている。上方修正された11月通期業績も、3Qの高利益進捗率業績からみればなお控えめな数値で、前期業績と同様の再上方修正期待も高めている。
■アジアを中心とした海外市場での積極的な拡販活動が奏功
11月通期業績は、期初予想より売り上げを5億円、営業利益を2億円、経常利益を3億円、純利益を1億円それぞれ引き上げ、営業利益は10億円(前期比15%増)と続伸し、経常利益は12億円(前期比4.8%減)、純利益は9億円(同20.7%増)と減益転換率を縮める。産業用機能フィルター・コンベア事業では、国内紙・パルプ業界向けが依然として低迷したが、不織布製造網を含めアジアを中心として海外市場で積極的な営業活動を展開するとともに、高機能吸着剤分野では、金属吸着カートリッジフィルターやにおい吸着繊維を拡販、電子部材・マスク事業でも、マスク分野でパワー半導体向けMEMS関連などの非半導体分野で積極営業活動を継続、同事業の営業利益が、3Qに前年同期の1億100万円の赤字から1600万円の黒字に転換したことが要因となった。
上方修正された通期の経常利益、純利益は、前年同期比ではなお減益となるが、3Q経常利益は11億2900万円、純利益は8億4400万円で着地したおり、この高利益進捗率から2回上方修正した前期業績と同様の再上方修正期待にもつながっている。
■PER12倍台、PBR0.8倍の割安修正で5年半ぶり高値も視野
株価は、前期業績の再上方修正・期末配当の増配を歓迎してつけた年初来高値500円から今期業績の減益転換予想で同安値392円まで売られて400円台固めが続き、今期第2四半期累計業績が期初予想を上ぶれて着地したことをテコに年初来高値を窺う動きを強めていた。PERは12倍台、PBRは0.8倍となお割安であり、高値抜けから2009年3月高値589円が次の5年半ぶりの上値ターゲットとして浮上しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本フイルコン<5942>(東1)は、8円高の490円と4日続伸し、1月16日につけた年初来高値500円を射程圏に捉えている。きょう2日の日経平均株価は・・・。
economic
2014-10-02 09:45