プラマテルズは年初来高値更新後に一旦反落したが、反発のタイミング

  合成樹脂専門商社のプラマテルズ <2714> (JQS)の株価は、1月と7月の高値447円を突破し、9月25日には465円まで上伸した。上値のフシを突破した形だ。その後は配当落ちなどで反落し、10月2日には430円台まで調整したが、自律調整の範囲で反発のタイミングだろう。高配当利回りなど指標面の割安感も支援材料として07年12月以来の500円台が視野に入りそうだ。   双日 <2768> グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社で、エンジニアリング系樹脂(14年3月期の売上構成比44.3%)やスチレン系樹脂(同20.0%)を主力としている。また需要先は事務機・OA・光学機器(同49.2%)を中心として、家電・電子(同13.4%)、建材(同7.0%)、医療機器(同6.9%)、自動車(同4.3%)、容器・化粧品(同2.8%)、玩具・その他(16.3%)と幅広い。   高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイなどアジア市場への展開を積極推進している。13年5月にインド、13年8月に台湾に現地法人を設立してアジアでの拠点整備がほぼ完了し、アジアでの本格的な事業展開の体制が整った。中期戦略では17年3月期に向けた目標として経常利益10億円、自己資本比率30%維持、安定配当の継続を掲げている。   今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(4月25日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.9%増の625億円、営業利益が同8.0%増の9億円、経常利益が同9.5%増の8億80百万円、純利益が同71.6%増の4億80百万円、そして配当予想が前期と同額の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)としている。   第1四半期(4月~6月)は前年同期比1.2%減収だったが、高付加価値商材の好調で売上総利益率が改善して同10.5%営業増益、同12.5%経常増益、そして固定資産除却損一巡も寄与して同39.1%最終増益だった。   通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が22.2%、営業利益が20.7%、経常利益が20.6%、純利益が25.2%とやや低水準だったが、通期ベースでは高付加価値商材を中心にエンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂の需要が堅調に推移し、市況の改善、アジアの拠点整備、グループの連携強化などの効果も寄与する。前期計上の特別損失(厚生年金基金脱退特別掛金2億66百万円)一巡も寄与して好業績が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、8月下旬に1月と7月の高値447円を突破し、さらに水準切り上げの展開となって9月25日の465円まで上伸した。上値のフシを突破した形だ。その後は配当落ちなどで反落し、10月2日には全般地合い悪化も影響して430円台まで調整したが、自律調整の範囲だろう。   10月2日の終値432円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円15銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.5%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS882円12銭で算出)は0.5倍近辺である。   日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して反発のタイミングだろう。高配当利回りなど指標面の割安感も支援材料として07年12月以来の500円台が視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
合成樹脂専門商社のプラマテルズ<2714>(JQS)の株価は、1月と7月の高値447円を突破し、9月25日には465円まで上伸した。上値のフシを突破した形だ。
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2014-10-03 07:30