中国人は「日本への経済制裁」を願う? 「願望と乖離」が実態=中国メディア

 中国メディアの「BWCHINESE中文網」はこのほど、近年の日中関係の冷え込みは日本と中国の経済における本質的構造には影響をもたらしていないとし、「中国の対日貿易は長期的に輸入超過に陥っている」と論じた。  記事はまず、日本と中国の現在の経済的な結び付きについて紹介し、2012年9月に日本が尖閣諸島(中国名:釣魚島)を国有化するまでは日中の貿易総額は増加を続けてきたと指摘、12年は日中関係の悪化を背景に貿易総額が前年比3.9%減になったと紹介した。  さらに中国側の統計として、13年の日中の貿易総額は前年比5.1%減の3125億5000万米ドル(約34兆円)になり、中国の対日貿易は119億9000万ドル(約1兆3000億円)の輸入超過だったと主張した。  一方で、日本の主な対中輸出品目は一般機械や電気機器、化学製品だと指摘し、逆に日本が中国から輸入する品目は一般機械や紡績品、原料別製品、家具、玩具などが主だと紹介したうえで、「中国が日本に輸出している製品のうち、日本市場で高いシェアを獲得しているのは紡績品や靴などの労働集約型製品が中心だ」と指摘した。  記事は、中国側の統計から見て分かるとおりと前置きしたうえで、「ほとんどの時期において、中国の対日貿易は輸入超過に陥っている」と主張、日中の政治的な問題は日本と中国の経済における本質的構造には影響をもたらしていないと指摘。続けて、日本との貿易で中国が長期的に輸入超過に陥っていることは「経済的手段で日本に制裁を加える」という中国人の願望とは大きくかけ離れているのが現実だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの「BWCHINESE中文網」はこのほど、近年の日中関係の冷え込みは日本と中国の経済における本質的構造には影響をもたらしていないとした。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-03 09:15