福井地盤で圧倒的強さ、業績好調、株価は上場来高値
福井地盤のドラッグストアのゲンキー <2772> は、連続最高純利益更新で割安感があり、デイフェンシブ性の高い銘柄として注目したい。
同社は、薬品・化粧品・食品・日用雑貨等の小売を行うメガドラッグストア、ドラッグストアのチェーンストア経営を行っている。チラシによる日替り販売や低価格のプライベートブランド商品の拡充により、客数の増加を図り顧客の囲い込みを継続。そして徹底したローコストオペレーションによるボトムプライスの更なる切り下げやエブリデイロープライスの訴求等によって、お買い求めやすい価格を追求している。
今2015年6月期新規出店は、30店舗の出店を計画し、更なるドミナントエリアの深耕を図っている。直近の売上高は、7月が前年同月比15.4%増。8月が同11.2%増。9月が同11.5%増と前年同月比2ケタ増が続き好調。天候不順もあり、デオドラント系のエチケット商品やドリンク剤、ペットボトル飲料類、アイスが低調だが、カネボウの白斑問題から1年が経過したカウンセリング化粧品や、オーラルケア、介護用品、デング熱報道により殺虫剤エアゾールや虫よけ剤などが好調。食品においては、PBの第3のビール「麦のひかり」やスペイン直輸入低価格ワインを中心にリカー類が売上を伸ばし、天候や気温に左右されにくいパン・菓子などが堅調に推移している。
今2015年6月期売上高が655億円(前期比13.0%増)、営業利益が24億円(同26.2%増)、経常利益が25億円(同24.5%増)、純利益が14億6000万円(同24.7%増)と2ケタ増収増益の連続最高純利益更新を見込んでいる。年間配当は50円(第2四半期末25円 期末25円)を予定。また、株主優待制度を実施しており、毎年6月30日現在及び12月31日現在の同社株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上の株式を対象に保有株数に応じてゲンキー商品券などを贈呈している。
株価は、8月22日に上場来の高値5520円と買われた後、5000円を挟んでモミ合っている。同社は一人暮らし世帯の増加していることを踏まえ、「小商圏化、小型店化」に特化する予定。17年売上高1050億円、営業利益60億円目標の中期経営計画を掲げ、岐阜県と愛知県に集中的に出店し、200店体制を整える計画で今後も高い伸びが予想される。今期予想PER11倍台と割安感があるほか、信用取組倍率0.58倍の信用好需給となっており、押し目買い優位に上値を試す展開が期待されよう。(N)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
福井地盤のドラッグストアのゲンキー<2772>(東1)は、連続最高純利益更新で割安感があり、デイフェンシブ性の高い銘柄として注目したい。
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2014-10-03 10:15