韓国の技術貿易収支 輸入超過が拡大傾向=韓国華字メディア

 韓国メディアの亜洲経済・華字版は2日、韓国の技術貿易収支が経済協力開発機構(OECD)加盟国中で最大であり、特に2003年以降は輸入超過(=赤字)の規模が拡大していると伝えた。  日本の総務省統計局によれば、技術貿易は「諸外国との間における特許権、ノウハウの提供や技術指導等、技術の提供又は受入れ」を指し、技術貿易収支は各国企業の技術力・産業競争力を把握する重要な指標の1つだ。技術貿易収支が輸出超過であるということはそれだけ競争力の高い技術を多く持つということを意味する。  亜洲経済は韩国科学技術評価院が2日に発表した12年度における技術貿易に関する報告書を引用し、韓国の技術貿易収支は前年比17.4%増の166億6000万米ドル(約1兆8101億円)に達したと紹介。輸出額は53億1000万米ドル(約5770億円)であったのに対し、輸入額は110億5000万米ドル(約1兆2006億円)となり、57億4000万米ドル(約6236億円)の輸入超過となったと伝えた。  続けて、韓国の技術貿易における輸入超過がOECD加盟国中で最大となったことを指摘、さらにスイスが約50億米ドル(約5432億円)の輸入超過で韓国に続きワースト2位、オーストラリアがワースト3位だったと紹介した。また、チェコ、ギリシャ、ハンガリー、ニュージーランド、ルクセンブルク、ポーランド、スロベニアも輸入超過だったと伝えた。  一方、韓国と同様に製造業が産業の中心である日本は284億8000万米ドル(約3兆944億円)の輸出超過、ドイツは84億5000万米ドル(約9181億円)の輸出超過だったと指摘、さらに米国はOECD加盟国の中では最大の輸出超過で、超過額は359億米ドル(約3億9007億円)だったと紹介した。  また記事は、韓国の貿易相手国の中では、対日貿易での輸入超過が55億4000万米ドル(約6019億円)で最大になり、日本から多くの技術を購入・導入し、日本に多くの対価を支払っていることを示したうえで、「ハイテク製造業が発達した国のなかで、技術貿易収支が輸入超過に陥っているのは韓国だけ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディアの亜洲経済・華字版は2日、韓国の技術貿易収支が経済協力開発機構(OECD)加盟国中で最大であり、特に2003年以降は輸入超過(=赤字)の規模が拡大していると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-03 12:45