金価格の下落は「中国の購入停止」が要因か=中国メディア

 香港メディアの鳳凰網は2日、第13代FRB議長を務めたアラン・グリーンスパン氏が米国誌「フォーリン・アフェアーズ」において「中国が金の購入を停止したことで、金の価格が値下がりした」と指摘したことを紹介した。  記事は、中国の中央銀行である中国人民銀行が金の保有量を公表していないと紹介する一方、中国が金を大量に保有している理由について、グリーンスパン氏が中国の通貨、人民元に対する保証であるとの見方を示したことを紹介した。  続けてグリーンスパン氏の主張として、中国の4兆ドル(約435兆円)に達する外貨準備の「ごく一部」で金を購入したとしても、現在の国際金融情勢のもとでは「人民元高」につながってしまうと指摘。「人民元高」を避けるために中国が金の買い入れを停止した途端、金の価格が下落を始めたとの見方を示した。  さらに、金は2000年以上も支払いの手段として用いられてきた歴史を持つとし、「金には第三者の担保が不要」という各国の通貨には存在しない価値があると指摘。米ドルを含め、現在の通貨が永遠に同じ価値を持ち続ける保障がないからこそ、各国の中央銀行は金を保有するのだと論じた。また記事は、各国がドル建ての外貨準備のほかに金を保有していることを紹介したうえで「ドルですら金の代わりにはなれない」と指摘。  続けてグリーンスパン氏の主張として「中国が1980年に保有していた金は1300万オンスだったが、2002年末には1900万オンスまで増加した」とし、さらに09年には3400万オンスに達したと紹介。また13年末時点で中国は米国、ドイツ、イタリア、フランスに次いで世界5位の金保有国だと指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
香港メディアの鳳凰網は2日、第13代FRB議長を務めたアラン・グリーンスパン氏が米国誌「フォーリン・アフェアーズ」において「中国が金の購入を停止したことで、金の価格が値下がりした」と指摘したことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-03 13:30