サムスンとLGは「和解しえない敵同士」=中国メディア

 中国メディアの騰訊科技は2日、韓国のサムスンとLGは長年にわたる競争のすえに「和解しえない敵同士」になったと主張し、「サムスンの後塵を拝し続けてきたLGは現在、サムスンを追い落とす最高の時機を迎えている」と論じた。  記事は、サムスンとLGは家電やテレビ、液晶ディスプレイ、スマートフォンなどさまざまな事業領域で競合関係にあると指摘。株式市場においてサムスンの時価総額はLGの10倍以上も大きいと伝える一方、サムスンはスマートフォン事業などが不振に陥り、業績が下降傾向にあるものの、LGはスマートフォンの販売が好調で業績も伸びており、サムスンとの差を詰める絶好のチャンスを迎えていると論じた。  市場調査会社「Display Search」によれば、2014年第1四半期における世界のディスプレイ市場のメーカー別シェアでは、サムスンが29.6%で1位、LGは16.9%で2位となっているが、記事は「LGは特に有機ELディスプレイ事業を強化することで、“サムスン超え”を狙っている」と分析した。  記事は、有機ELディスプレイは液晶ディスプレイを凌ぐ性能を持ちながらも、技術的に製造が難しく、不良品率が高く、コスト低減も簡単ではないとする一方、「LGは世界最大のテレビ生産国かつ消費国である中国において、中国メーカーに有機ELディスプレイを供給すると同時に自社ブランドでも有機ELテレビを発売している」と伝えた。  LGは有機ELディスプレイの生産量を増やすことでコスト低減につなげ、価格の引き下げを実行していると伝え、「仮に有機ELが今後、テレビディスプレイの主流となればテレビ分野においてLGはサムスンを超える可能性がある」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Peter Kovacs/123RF.COM)
中国メディアの騰訊科技は2日、韓国のサムスンとLGは長年にわたる競争のすえに「和解しえない敵同士」になったと主張した。(イメージ写真提供:(C)Peter Kovacs/123RF.COM)
china,economic,korea,technology
2014-10-03 15:30