プリウスＰＨＶの燃費を体験する試乗会、東京・イオンモールむさし村山で開催

　トヨタマーケティングジャパンは２０１４年１０月４日、５日の２日間、東京・武蔵村山市のイオンモールむさし村山で「プリウスＰＨＶ　エコドラチャレンジ」を開催する。“恋する充電プリウス”として充電を備えたプリウスＰＨＶの試乗体験や、非常時でも役立つ家電等への給電デモなどを実施し、プリウスＰＨＶの魅力を伝える。１０月３日に会場の設営と、販売員向けの事前ブリーフィングや先行試乗会が行われた。（写真は、イオンモールむさし村山に設置された電源から充電するプリウスＰＨＶ。サーチナ撮影） 　「プリウスＰＨＶ　エコドラチャンレンジ」は、エコドライブ指数を計測するシステムを使って、燃費が良くスムーズに走ることができる技術が習得できる試乗会。レーシングドライバーの中嶋一貴さんが、プリウスを使って記録したエコドライブ指数を基準に、プラグインハイブリッドカー（ＰＨＶ）として一段と進化したプリウスＰＨＶに乗って、中嶋一貴さんの記録を上回る燃費の実現を競うゲーム感覚で楽しめる試乗会になっている。試乗にはアドバイザーが同乗し、道路状況に応じたアクセルやブレーキの使い方をアドバイスしてエコドライブをサポートする。 　トヨタマーケティングジャパンのプロモーション室第１プロモーショングループの齋藤隆幸さんは、「プリウスＰＨＶ　エコドラチャレンジ」を企画した狙いについて、「エコドライブという言葉に、もたもたと走って窮屈なイメージを持たれている方も少なくありません。しかし、実際にプリウスＰＨＶに乗っていただくと、もっと楽しく運転ができて、しかも燃費がいいということをわかっていただける」と語っている。その楽しさを実感してもらう場として用意したという。２０１３年１０月から販売店などで実施し、プリウスＰＨＶを使ってショッピングセンターなどで行う大規模なイベントは、福岡、愛知に続いて、東京が３回目。 　先行試乗会でエコドラチャレンジを経験した井上淳さん（４２歳）は、プラグインハイブリッドカーを運転するのは初めての体験という。「これまでのハイブリッドカーにはあまり魅力を感じていなかったが、プリウスＰＨＶのアクセルを踏み込んだ時の力強さなどは、ガソリン車とそん色ない。時速１００ｋｍまでＥＶ（電気自動車）として加速できるという話だったので、高速でも試してみたかった」と、全行程で１０分程度の試乗コース（５０ｋｍ／ｈが上限）でプリウスＰＨＶの走り心地に惹かれたと話していた。「発進がモーターだけでできるので、渋滞時でも、ほとんどガソリンを使わないというのも魅力を感じる」と、次の車の買い替えには選択肢の一つに加えたいと語っていた。 　プリウスＰＨＶは、従来のプリウスと比べてバッテリーが大幅にパワーアップ。ＥＶでの走行距離は従来の２ｋｍから２６．４ｋｍに伸び、ＥＶ走行での最高速度も５５ｋｍ／ｈだったものが１００ｋｍ／ｈになっている。しかも家庭用の１００Ｖ電源で、１８０分間でフル充電が可能。イオンモールなどで設置が進んでいる２００Ｖの電源を使うと９０分でフル充電が可能になっている。「お買い物をしていただいている間に、フル充電にすることができ、しかも、買い物の行きかえりをＥＶとしてガソリンを使わずにドライブすることもできます」（齋藤隆幸さん）と、プリウスＰＨＶは日常的な使用が可能なＰＨＶに進化している。 　さらに、外部給電機能を使うと、ガソリン満タン・フル充電状態では、４人家族が４日間暮らしていけるほどの電気を供給することが可能だという。巨大地震などの大規模災害で電気や水道などのライフラインが途絶えることがあっても、プリウスＰＨＶがあれば、電気だけは確保できるという安心がある。 　齋藤隆幸さんは、「トヨタは、今年５月から、日産自動車、本田技研工業、三菱自動車工業との共同出資で、ＰＨＶの充電インフラネットワークの構築を推進するため、日本充電サービスという会社を設立しました。２０１５年度末までに全国に１万１０００基の充電器を設置する計画です。ＰＨＶをますます便利に使っていただけるようになります」と語っている。 　今回の会場となったイオンも、充電ステーションの設置には熱心に取り組んでいる。全国のイオン、イオンモールなど７５カ店で既に設置し、今後の新設店の大部分で設置していく意向という。 　また、「プリウスＰＨＶ　エコドラチャレンジ」は２０１４年は、今回の東京会場で最終となるが、「エコドラチャレンジを体験していただいたお客さま、また、イベントの開催に協力していただいた地域の販売店の方々から、ともに大変好評なので、来年以降も何らかの形で、大規模な試乗会の開催を企画したい」と語っていた。（取材・編集担当：徳永浩）