【本日注目の通貨ペア】ドル/円:雇用統計でムードを変えられるか

 本日は、米9月雇用統計が発表される。今月1日に6年ぶりの110円台にワンタッチしたドル/円が、足元で108円台へ押し戻されるなど、1カ月以上に渡って継続したドル高を修正する動きが見え始めた。テクニカル分析上でも、一目均衡表の転換線を割り込んだ事で調整局面入りが示唆されている。こうしたムードの中では、雇用統計が予想に届かなかった場合のドル続落に警戒せざるを得ないだろう。  もちろん、米9月雇用統計が予想以上の好結果となればドル高機運が再燃する可能性はある。雇用統計には市場のムードを変える力がある事は間違いない。  ただ、足元の市場を覆う懸念(エボラ出血熱の感染拡大や香港の大規模デモなど)は一過性のものである可能性が高いとはいえ、雇用統計の好結果で覆せる類のものではないように思える。たとえ雇用統計がまずまずの結果であっても、こうした懸念がドルの上値を抑え込んでしまいかねない事を考慮すると、今回の雇用統計については、どちらかと言えば失望リスクの方に警戒が必要であろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
本日は、米9月雇用統計が発表される。今月1日に6年ぶりの110円台にワンタッチしたドル/円が、足元で108円台へ押し戻されるなど、1カ月以上に渡って継続したドル高を修正する動きが見え始めた。テクニカル分析上でも、一目均衡表の転換線を割り込んだ事で調整局面入りが示唆されている。こうしたムードの中では、雇用統計が予想に届かなかった場合のドル続落に警戒せざるを得ないだろう。
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2014-10-03 18:15