世界の自動車市場 「成長予測を引き下げ」と独自動車メーカー=中国メディア

 中国メディアの騰訊財経は3日、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーがこのほど世界の自動車市場の成長予測を引き下げたことを紹介し、その理由として新興市場の需要が低迷していることを挙げたと伝えた。  記事はダイムラーのディーター・ツェッチェ会長の発言として、世界の自動車市場の成長率が4-5%という当初の予測に届かず、3-4%程度にとどまる可能性があると論じた。  さらにダイムラー以外の自動車メーカー幹部もディーター・ツェッチェ会長と同様の見解を示しているとし、特に欧州では自動車の販売が6年間にわたって低迷しており、金融危機発生前よりさらに20%ほど低い水準にとどまっていると紹介。欧州経済の不調ぶりを背景に欧州自動車市場の回復も遅れるのではないかと論じた。  また記事はドイツ市場における自動車販売は伸びているとする一方、欧州市場における需要は不安定であり、一時は欧州最大の自動車市場となったロシアは特に不振に陥っていると指摘。8月におけるロシアの新車販売台数は前年同月比26%減となったことを指摘、「ウクライナ問題に対する西側諸国の経済制裁」が理由だと紹介した。  続けて、BMWのノーバート・ライトホーファーCEOが「欧州自動車市場が金融危機前の水準を回復するまでにあと3年は必要」との見解を示したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Liu Junrong/123RF.COM)
中国メディアの騰訊財経は3日、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーがこのほど世界の自動車市場の成長予測を引き下げたことを紹介した。(イメージ写真提供:(C)Liu Junrong/123RF.COM)
economic,europe
2014-10-04 11:30