MUTOHホールディングスは3Dプリンターで成長期待、業績上ブレの公算
MUTOHホールディングス <7999> は、10月3日(金)6円安(-1.10%)の537円と反落している。9月30日付でいちよし経済研究所が投資判断を新規に「A」、フェアバリュー880円としたことを好感し、1日に年初来高値579円と急伸。上げ一服となっているが、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けミニゴールデンクロスを示現。主力の大判インクジェットプリンターの販売拡大が見込まれるほか、新規分野の3Dプリンターの中期的な寄与が期待できるもようで、押し目に注目したい。
同社は、情報画像関連機器や情報サービス(CAD/CAM)の開発・製造・販売、その他事業を展開している。足元の業績は、今15年3月期第1四半期売上高60億1900万円(前年同期比10.2%増)、営業利益6億2100万円(同2.1倍)、経常利益5億6700万円(同3.1%増)、純利益21億1600万円(同6.3倍)に着地。主力製品である大判インクジェットプリンタでは、4機種の新製品を投入したことが大きく業績に貢献。注目を集める3Dプリンタでは、自社ブランドのパーソナル3Dプリンタ「Value3D MagiX」シリーズの第2弾として、好評を得た「MF-1000」の高剛性技術に改良を加え造形エリアを「300mm」とパーソナル3Dプリンタでの最大値を実現させた「MF-2000」を5月から発売を開始している。
会社側は今2015年3月期売上高250億円(前期比8.2%増)、営業利益10億円(同38.7%減)、経常利益10億円(同50.5%減)、純利益25億円(同3.9%増)を見込んでいる。年間配当は期末一括5円を予定している。将来を見据えた積極的な開発費用の計上などにより、営業・経常利益の段階で大幅減益を見込むが、厚生年金基金の代行部分返上に伴う特別利益の計上で純利益は小幅ながら増益を確保する見通し。
株価は、月足では500円を軸としたモミ合いが煮詰まりつつある。先の第1四半期業績は営業利益が中間期計画を1億2100万円上ブレ着地。いちよし経済研究所では通期営業利益は会社計画に倍する20億円を観測しており、通期業績予想の上方修正が十分期待される。今期予想PER11倍台と割安感があり、レンジ上限の1月9日の年初来高値590円抜けとなれば、07年10月高値758円奪回も視野に入ることから、押し目買い妙味が膨らもう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
MUTOHホールディングス<7999>(東1)は、10月3日(金)6円安(-1.10%)の537円と反落している。
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2014-10-04 19:00