中国の人口ボーナス 「失いつつある」と米誌が報じる=香港メディア

香港メディアの中国評論社はこのほど、米誌「The National Interest」の報道を引用し、中国で急速に高齢化が進んでおり、中国は最大の強みだった「人口ボーナス」を失いつつあると論じた。
記事は、中国政府が計画生育政策(一人っ子政策)を条件付きで緩和したことを紹介する一方、「労働人口を増やすうえで有効ではあるが、効果は限定的」と指摘、中国経済が今後も発展を続けるために「人口政策に対する反省と調整が求められている」と論じた。
続けてエコノミストの発言を引用し、「仮に中国政府が一人っ子政策を撤廃したとしても、中国の経済成長は2020年代から減速する」と指摘、その理由として「中国では次世代の労働人口が少なすぎるため」と伝えた。
さらに記事は一人っ子政策によって中国では人口構造が正常の範疇を逸脱してしまい、特に伝統的な男子重視の考え方のもと男性が女性より圧倒的に多くなっていると指摘した。
また、2020年の中国では高齢者の数が現在より60%も増加し、労働人口は35%も減少するとし、「人口構造の大転換が中国経済の発展に向けて大きな試練をもたらすだろう」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
香港メディアの中国評論社はこのほど、米誌「The National Interest」の報道を引用し、中国で急速に高齢化が進んでおり、中国は最大の強みだった「人口ボーナス」を失いつつあると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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2014-10-06 09:15