トーソーは年初来高値更新して上伸、強基調で13年5月高値を試す展開

  カーテンレールやブラインド類大手のトーソー <5956> (東2)の株価は、9月2日に509円を付けて年初来高値を更新し、その後は9月16日に528円、さらに10月1日に530円まで上値を伸ばす場面があった。強基調の形であり、13年5月高値549円を試す展開だろう。低PERや低PBRも支援材料だ。なお10月31日に第2四半期累計(4月~9月)の業績発表を予定している。   カーテンレールやブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなど介護用品事業も展開している。中期戦略では「窓辺の総合インテリアメーカー」として、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、非住宅分野の大型案件獲得、海外での大型案件獲得、インドネシア生産子会社の機能拡大、原価低減や総費用低減、新規領域としての介護用品事業の拡大などを掲げている。   今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月8日公表)は売上高が前期比2.4%増の245億円、営業利益が同11.4%増の11億50百万円、経常利益が同8.9%増の11億円、純利益が同3.0倍の6億円、配当予想が前期と同額の年間10円(第2四半期末5円、期末5円)としている。   住宅分野は消費増税前駆け込み需要の反動減の影響を受けるが、第1四半期(4月~6月)は営業強化策の効果で前年同期比4.9%増収となり、人件費抑制も寄与して営業利益は黒字化、経常利益と純利益は赤字幅が縮小した。通期ベースでも、非住宅分野の好調、新製品投入や展示会開催などの営業強化策の効果、高付加価値製品の拡販などで増収営業増益見通しだ。   なお9月24日に、厚生年金基金の特例解散に伴う特別損失の計上を発表した。同基金解散に伴う代行部分積立不足額は未確定だが当社概算負担額が確認できたため、見込み額1億90百万円を厚生年金基金解散損失引当金として第2四半期累計(4月~9月)で計上する。今期業績予想については現在精査中で確定次第開示するとしている。   株主優待は毎年3月31日現在の株主に対して実施し、1単元(100株)以上所有株主に対して1000円相当の優待品、10単元(1000株)以上所有株主に対して3000円相当の優待品を贈呈する。また環境保全活動の一環としてインドネシア共和国における「植林活動への寄付」も設けている。   株価の動きを見ると、9月2日に509円を付けて年初来高値を更新し、その後は9月16日に528円、さらに10月1日に530円まで上値を伸ばす場面があった。高値圏でやや値幅が大きくなり、10月3日に495円まで調整する場面があったが、10月6日には512円まで戻している。今期の増収営業増益見通しを評価する動きだろう。   10月6日の終値512円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS57円50銭で算出)は9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS975円99銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調の形であり、13年5月高値549円を試す展開だろう。低PERや低PBRも支援材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
カーテンレールやブラインド類大手のトーソー<5956>(東2)の株価は、9月2日に509円を付けて年初来高値を更新し、その後は9月16日に528円、さらに10月1日に530円まで上値を伸ばす場面があった。
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2014-10-07 09:00