日本マニュファクチャリングサービスの360円前後固まり出直り態勢整う、中国影響解消で業績急回復期待
日本マニュファクチャリングサービス <2162> (JQS)は、月足チャートの形がよくなり出直りの見込める状況となっている。
2011年に株式5分割、昨年12月に100分割を行っている。これらを権利修正したチャートでは、2011年6月の安値304円に対し、その後、320~330円を幾度もつけ、足元では350~360円でのモミ合いとなっている。いわゆる、月足チャートでのダブル底形成となっている。
昨年11月には今3月期業績を減額修正している。営業損益は5億円の赤字となる。中国でのビジネスが尖閣問題の影響を受けた。このため、グループ組織再編、ビジネス構造再構築を柱とした「新中期経営計画」の作成に着手し業績の急回復を目指している。なお、子会社TKRの株式を追加取得したことに伴う負のノレンが10億円程度発生し特別利益として計上するため今3月期の最終利益は5億5000万円(前期2億3500万円)の見通しで配当は年3円の予定。
現時点では次期見通しは不明だが、中国の影響は消える。さらに、単なる人材ビジネスを国内で展開するだけでなく、志摩電子工業、TKRといったEMS(電子機器の製造や設計を担う)領域を強化することで他の製造派遣・製造請負企業が持ち得ない付加価値の高いサービスを提供している強みから構造強化による効果で今期を底に回復が予想される。
直ちに株価が急伸することは期待し難いとしても、3月期決算が発表となり次期見通しの出る5月中旬頃には見直されるものとみられる。中期投資スタンスの向きには仕込んで待つところだろう。もともと、かなりの人気銘柄であり、権利修正では2011年2月に1260円の上場来高値がある。次期の業績回復次第では大きい値幅が期待できそうである。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本マニュファクチャリングサービス<2162>(JQS)は、月足チャートの形がよくなり出直りの見込める状況となっている。
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2014-01-10 15:15