新幹線が世界的な「高速鉄道の発展」を促した=英華字メディア

英華字メディアのBBC中文網は4日、 開業50周年を迎えた新幹線について紹介する記事を掲載し、「1964年10月に開業した東京-新大阪間を結ぶ新幹線が、世界の高速鉄道業に革命的な変化をもたらすことになった」と伝えた。
記事は、時速210キロメートルで走行する新幹線が開業したのは「航空産業の発展が鉄道産業にとって大きな脅威となっていた時代」だったとする一方、新幹線の登場によって鉄道産業は改めて発展することになったと指摘した。
続けて、1964年10月1日に開業した新幹線は、日本にとって「敗戦から立ち上がり、奇跡的な経済発展を遂げた象徴であり、誇りでもある」と指摘。
新幹線建設計画が持ち上がった1950年代当時は「航空産業の発展や高速道路の建設などを背景に新幹線建設には反対の声が多かった」と伝える一方、1964年の東京五輪開催前に完成した新幹線は「すべての日本人の誇りになっていた」と伝えた。
続けて記事は、新幹線の建設によって世界各国が高速鉄道に対する興味・関心を掻き立てられたとし、特にフランスやスペインは高速鉄道に高い関心を示したと紹介。さらにフランスは1981年にパリとリヨンを結ぶ高速列車「TGV」を開業させ、今やパリを中心に各都市や欧州各国を結ぶ放射状の高速鉄道網を構築したと紹介した。
その後、アジアでは中国や台湾でも相次いで高速鉄道が開業したと紹介、日本の新幹線の成功が世界で高速鉄道の発展を促したとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Sean Pavone/123RF.COM)
英BBC中文網は4日、 開業50周年を迎えた新幹線について紹介する記事を掲載し、「1964年10月に開業した東京-新大阪間を結ぶ新幹線が、世界の高速鉄道業に革命的な変化をもたらすことになった」と伝えた。(イメージ写真提供:(C) Sean Pavone/123RF.COM)
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2014-10-07 09:30