シグマ光機は6日発表の第1四半期が大幅増益、通期営業利益9割増益

  研究開発用レーザ光学機器の最大手企業のシグマ光機 <7713> (JQS)は、10月6日(月)32円高(+3.13%)の1055円と続伸し、7月9日につけた年初来高値1120円を視野に入れている。6日大引け後に発表した今5月期第1四半期業績は大幅増益着地しており、モミ合いを上放れする可能性が高まりそうだ。   同社は、光学基本機器製品(約2,000種)、光学素子・薄膜製品(約10,000種)、自動応用製品(約200種)、レーザシステム製品、バイオ関連製品、光学システム製品の開発、生産、販売を行っている。中核技術である光学研磨・薄膜技術の高度化、高付加価値レンズユニットの開発・市場投入、ユニット製品化による容易なシステムアップ提案、適正な品質・価格・納期による顧客満足度の向上に注力。また、引き続き生産の効率化、購買機能の強化等による生産コストの削減や全般的な経費削減に取り組んでいる。   2015年5月期第1四半期売上高は15億2000万円(前年同期比2.7%減)、営業利益は6300万円(同2.5倍)、経常利益は8000万円(同38.1%増)、純利益は4000万円(同88.0%増)に着地。主力の要素部品事業全体では売上は横ばいだが、本年4月に現地子会社を設立した欧州地域の研究開発分野及び産業分野向けの手動位置決め製品と光学素子製品については、売上が堅調に推移。システム製品事業では、大学・独立行政法人向け生物・医療研究用バイオ関連製品の売上は堅調に推移したが、国内産業分野における研究開発投資・新規設備投資に慎重な動きが見られ売上は低調だった。全体としては生産の効率化、生産コストの削減などが奏功し、大幅増益となった。   通期売上高は76億7000万円(前期比14.1%増)、営業利益は6億8500万円(同90.0%増)、経常利益は7億9000万円(同61.4%増)、純利益は4億5500万円(同54.5%増)と大幅続伸を見込んでいる。年間配当は30円(第2四半期末15円 期末15円)を予定している。   株価は、今期大幅増益見通しを手がかりに、7月9日に年初来の高値1120円と買われた後、1000円を軸としてモミ合っているが、三角保ち合いを形成し、煮詰まり感が出ている。現在、同社は半導体、太陽電池といった既存の製品だけでなく、レーザ技術の発展によりナノテク、バイオテクノロジー分野など新たな事業分野を開拓しているが、主な取引先には、理化学研究所などの約200の研究所や電機などの約1100の大手企業の研究開発部門が数多くあり、同社のマイクロマニピュレーターシステムへの関心が高まっているという。観察中に細胞や生体分子等をレーザビームで非接触にトラッピングし、移動させることが可能な顕微鏡で、近赤外を使用するため、レーザによる細胞の被害を最小限に抑えることができるという。工学・医学・生物学分野での応用が報告され、この装置への関心が高まりつつあり、大きく見直される可能性が高い。第1四半期業績が順調に推移し、今期大幅増益見通しで、PBR0.75倍と割り負け、配当利回り2.84%と利回り妙味がソコソコあり、上放れする可能性大。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
研究開発用レーザ光学機器の最大手企業のシグマ光機<7713>(JQS)は、10月6日(月)32円高(+3.13%)の1055円と続伸し、7月9日につけた年初来高値1120円を視野に入れている。
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2014-10-07 10:30